急に起動しなくなったから、システムの復元やら修復やらを試してみたけどダメだった。直るかどうか診てもらえないだろうか。
ということでお持ちいただきました。そうですか。結構ご自身で試されたんですね。じゃあ私の方でやることはもうあまりないかなあ・・・なんて内心思いながらの診断スタート。
お預かりしたのは東芝ダイナブックのT87/87Mです。
状況確認
早速電源を入れてみると、爽やかなブルーの画面がお出迎え。イエイ。
えーなになに?エラーメッセージの内容はっとCRITICAL_PROCESS_DIED
チーン。。。
いやあ、これはまさかのまいっちんぐモード。ガッカリな気持ちで画面を眺めていると、そのまま再起動がかかり
勝手に自動修復してくれて・・・
すったもんだの末に
ダメやったわ!とWindowsさん。いつもの流れですね。様式美というかなんというか。
この手の場合、大抵はどうしようもなくって。ハードディスクに原因があることが多いのですが・・・
ぱっと見、なぜかハードディスクさんは正常。嘘やろ。。。
とは一瞬思いましたけどね、稀にこんなこともあるんです。実は状況確認の前に、いつでも原状回復できるようにとハードディスクの複製を取らせてもらうのですが、そのときにはもうすでにハードディスクが「おかしいよね?」ということには気づいていたわけで。
なので、血圧や血糖値の数値(SMART)に異常が見られなくても、おかしいもんはおかしいんだと天才の推理で原因はハードディスクと特定。
ハードディスク交換
あとはハードディスクを新しいのに換えてデータを移し替えてしまえば修理は完了!
なんですけども。それじゃあ修理屋としては二流なので、なんとか壊れる前の状態に戻せないかあれこれやってみます。
が・・・
そこまでハードディスクがぶっ壊れているわけでもないのに当たり所が悪かったのか、システム的に大事なところに致命傷がいってたみたいで、Windowsの復活とはいかず。。結局、再インストールとデータ移行で二流の修理結果となってしまいました。
スッカラカンのWindows10ですけどね、データだけでも残ってくれて助かったよ!と言っていただいて、なんとか最低限のお仕事はできたかな、と。あったかいお客様に私のロンリーハートも助けられた次第です。
ご利用ありがとうございました。
おっと最後に。
この機種の分解は裏面を外すだけで簡単に内部にアクセスできるんですけども、パカっと外すときバッテリー寄りのツメがキツイために「あれ?何かまだ取るものある??」と思わせますが、それは単純にツメの噛み合わせの問題です。勇気を出して、えいやあ!といってください。壊れたら・・・瞬間接着剤で元通りに。なんとかなるさ(笑)