ウィンドウズが立ち上がらず、ブルーの画面に0xc000021aのエラーコード。diagnosticsで診断したところ、ハードディスクが認識出来ませんでした。同様な修理実績をお持ちのようでしたので、ご相談したくお問合せさせていただきました。また、ハードディスク内のデータバックアップは取れていないものがあります。なので、データ復旧についてもお力添え頂ければ幸いです。
引用終わり。
あまりにも感心させられるお問い合わせメールだったので、ついそのまま抜粋しちゃいました。それにしてこんな簡潔で丁寧で分かりやすい文章、どうやったら書けるんでしょうねぇ。いまだ文章力も知的レベルも上がらないパソコン坊主なのです。髪の毛の長さが足らないからか!?
何度かやり取りさせてもらったあと県外から届きましたのがこちら、DELLのInspiron17 7737です。
症状確認
では、お客様の言う通りの症状かどうか見ていきましょう。さっそくスイッチオン。(と本当にしているわけではありません。記事の構成上こうなっているだけ。真っ当な修理屋さんなら真っ先にハードディスクを確保しているはず)
DELLのマークの下でしばらくグルグルまわったあと、青い画面がババーン!と表示されて
問題が発生したため、PCを再起動する必要があります。
エラー情報を収集しています。自動的に再起動します。
詳細については、次のエラーを後からオンラインで検索してください:0xc000021a
自動的に再起動がかかり
自動修復を準備していますでしばらく待ったあと
PCが正常に起動しませんでした
やっぱり起動しないんかーい!と髭男爵。
データ抽出
さて、ここからが本番です。ハードディスクが濃厚のパソコン修理は大体ここからスタートします。
Inspiron17 7737の見た目からハードディスクの取り出しは骨が折れるかな?と予想していましたが
裏蓋を開けばあっさりハードディスクさんご登場。
肝心の状態はというと、若干の不良セクタありという結果に
これならキレイにデータが取れそうじゃん!お客様のご要望に応えられそうだ!!と期待値アップです。
数値自体は1000とか5000とかザラにあって、もちろんWindowsが起動しなくなるときは高い数値のときが多いんですけども、たまにこういう低い数値で起動しなくなるときがあるんですよね。そういうときって、おそらく起動情報のところがピンポイントで不良となっている場合なんでしょう。あくまで予想ですけど。
だから中のデータはほぼキレイな状態で新しいハードディスクに移し替えることができるわけです。
ここが肝であり山場であって、この作業が雑ならデータそのまま何もかもそのまま修理はうまくいきません。もちろん出張修理ならこんなことせず、初期化一直線です。
出張修理、便利なんですけどね、家まで来てもらったあとの修理屋の深刻な物言いや変な圧なんかで、結局は言いなりになってしまうんじゃないでしょうか。そういうの、正直お勧めできないです。便利とお金と結果はトレードオフですから。きっと私でも訪問修理だと初期化一直線です。ただ、もちろん事前に説明は尽くしますけどね。そこが、大手のパソコン修理業者で出張専門のクラピタルさんなんかと店舗修理メインとの違いだったりするのです。
あれ?どうしてこんな話に・・・(笑)
出張修理専門業者さんに怨みはないんですけどね、出張修理と店舗修理の違いを説明していたら出張修理のデメリットばかりが目についちゃって。。。悪気はないんです。堪忍やで!
0xc000021aの修復
キレイにデータクローンさえ出来ていればという前提で。
詳細オプションの画面からシステムの復元へ行きたいとこなんですけどね、行っちゃダメです。というか、システムの復元では直りません。
とりあえずコマンドプロンプトからチェックディスク。要る要らないは別として、なんとなく。これで心にゆとりと平穏をプラスします(笑)
そのあと一撃必殺SFCコマンドをブッ込み。しっかりオフセットオプション付きで。これがうまくハマってくれれば
再起動後、何やらやってくれそうな雰囲気となり・・・
あのいつもの画面がカムバックしてくれるわけです。
中のデータもソフトも環境もなにもかもそのままで修理完了。
お客様にも喜んでいただけました。というか、びっくり?されたかな。ハードディスクがダメになって交換してもそのまま直っちゃうの!?って。直るんです。いろんなタイミングが重なってくれれば。そこには故障後のお客様の対応も含めてです。電源入れまくって無暗矢鱈に動かしまくってたら、こうはうまくいかなかったかもしれません。運にも左右されます。いろんなタイミングが重なっての、この結果なのです。
ご利用ありがとうございました。