WiFiが繋がらなくなったから買ったとこに持ち込まれたというお客様。USBのやつ付けられてこれでやってくれ、と言われたそうです。でもそれが邪魔くさいからちゃんと今のままで繋がるようにしてほしい、とのこと。そうですか。なんとなく気持ちは分かります。けど、USBのWiFiアダプタで我慢しなはれ、と打ち切ったアプライドさんの気持ちも分かります。でもパソコン坊主なら徹底的にお客様のご要望にチャレンジします。
大見得を切ってしまったところで、お預かりしたのはMSI製の高性能ノート。当時はきっと最強コスパだったんでしょう。見栄えもバッチリで高級感さえ漂ってます。
ACアダプタの型番はADP-65GDで、出力は19V=3.42Aの65W。ケーブルがごつめなのはご愛敬。高性能ゆえに。愛ゆえに。
さあ、とりあえずスイッチオンで状況を確認しておきましょう。
ワイヤレスカードのところにビックリマーク。まあこうですよね。ダウンロードフォルダにはびっしりと最近落としてきたであろうドライバ類がありました。こりゃアプライドさんも本気出してるな(笑)
自動でドライバを当ててくれるソフトまで数種類。めちゃくちゃ頑張ってるやん。少しアプライドさんを見直しました。新品で良いヤツを買ったお客さんには本気出すのかしら?まあそんなことはないでしょうけども。店員さんの能力にも対応に差が出るところでしょうね、おそらく。
とまあ何でここまでアプライドさんを持ち上げるかというと、私がゼロからやり直しても結局はアプライドさんと結果が同じだったから。私がダメってことはそりゃアプライドさんもダメなはずですよ。結構な自信家なもんで。すんません。
これはドライバの問題じゃないよねと切り分けられたところで、本体の分解にまいります。目指すは中のWiFiチップ。業界的にはワイヤレスネットワークカードとでも言いましょうか。略してワイヤレスカード。つーか統一的なのを誰か決めてほしいよ。無線LANカード、WiFiカード、ワイヤレスカード、ネットワークカード、もうどれやねんって感じ。
バラすポイントは特にありません。見えるネジを全部外してください。見えないところはFACTORY SEALのとこだけだったと思います。てかそこはアプライドさんが先に触ってたかも?もう覚えてないや。
パカっと開いてこの状態。WiFiカードが見えますが、それよりも真っ先に触りたいのがバッテリー周り。
抜いとかないとね。安全策。
後顧の憂いがなくなったところでWiFiカードを新しいものに取り替えてやります。私が用意したのは安心と信頼のインテルブランド。
元もインテル製やんけ!っていうのはナイショです。まあぶっちゃけ選択肢があまり無いのですよ。あのメーカーが壊れたからもう買わない!ってやってたらね、パソコン部品なんて買えなくなっちゃうわけで。家電メーカーでもそうでしょ?
デバイスマネージャでも確認済みでしたが、もちろん元の型番はIntel 9560NGW。それをAX200NGWに。WiFi5からWiFi6に性能アップですが、正直私に体感できるような感性が備わっていないのが残念なところ。
スイッチオンで何もせずあっさり開通。ドライバも勝手にハマってますね。きっとintelドライバがどっさり入ってるからでしょう。
うんうん。勝手に最新ですね。これにて終了。
お渡しのときにお客さんがしきりに感心されていたのがいまだに印象に残ってます。アプライドじゃメーカーに送らないとダメだ!と言われたのに、と。そりゃそういうときだってありますけどもね、今回はそれほどのことじゃなかったってだけのことですよ。名乗るほどの者ではありませんキリッて感じ。言っちゃったよオイッ。
でも今回は別の意味で私もいろいろ知れてよかったです。特にアプライドさん関係。やるときはやるんだなって。良い意味で期待を裏切られたというか。まあ大体は悪い意味で裏切られてますけど。いやん。
あーそうだ。お客さんに売りつけたUSBの無線アダプタね、あんなごっついのはダメっすよ。そりゃお客さん怒るわ。ガッカリされるわけだわ。これ要らないからあげるよって言われる始末なんだから。まあまあ、何かのときにもしかしたら必要になるかもしれませんからって説得しなきゃいけなかったんだから。たのんまっせアプライドさん。結局またこの終わり方かい。