ずっとパソコンの音がうるさかったんだけど、我慢しながら使ってたらとうとう使えなくなった。診てくれる?とご相談。2019年購入で家電屋さんの5年保証が十分受けられると思ったので、「家電屋さんに持って行ってください、無料修理が受けられるはずですよ」とご案内するも、早く手元に欲しいからウチでということになってしまいました。家電屋さんのメーカー修理も昔に比べたらずいぶんと短納期になってはいるんですけどね。何か良い思い出がなかったんでしょうか。
お預かりしたのはLIFEBOOKのAHシリーズです。この頃の富士通さんは本当にファン交換修理が多い。お客さんが「スイッチ入れて診てくれ!」とおっしゃいましたが、いつもの富士通なんでOKっす!まかせてください!と言ってしまいました。診るフリでもして安心感を持ってもらったほうがよかったんでしょうけども。まあそのくらいこの修理はやってるってことで。
本当なら『前回の起動中にファンエラーが発生しました』の画面を掲載しておきたいとこですけどね。相変わらずの撮り忘れ。ACアダプタ紹介でお茶を濁します。
型番はFMV-AC332Aで出力は19V=3.42の65W。おいおいA11-065N5Aちゃうんかい!?と言われてしまいそうですが、たぶんFMV-AC332Aでいいはず。
分解はですね、ポイントは特にありません。ひたすらネジを外していくだけです。ハードディスクとSSDは無難にバッテリーと同じタイミングで取り外しておいたほうがいいでしょう。
ネジさえ外してしまえば大体こんな感じ。引きで撮ってみたのが下。やっぱりマグネットシートあり。パン祭りのシールまで。
元のCPUファンの型番はKSB0505HA-C7ALでした。というか私が見ている富士通ファンエラー(Windows10世代)のすべてがこの型番です。ファンに問題があるのか、このAHシリーズの放熱システム自体に問題があるのか判然としませんが。でもまあ富士通さん自身はよくわかってることでしょうよ。
交換用のファンは3日で到着。ヤフオクにも溢れかえってると思いますが、基本的には同じ型番のものは手に入らないはずです。いわゆる互換品ですね。十分それで代用できますよ。安心してください。使えます。
ちなみに何を隠そう私も部品調達にヤフオクを利用するんですよ。もちろん直接買いに行ったり、他の通販サイトを利用したりあの手この手を駆使します。要はしっかり直してちゃんと使える状態にしてしまえばいいわけですから。プロならプロショップで!というのはナンセンスだと思います。わおッ、言っちゃった。
上でもファンが悪いのか仕組みが悪いのかと言ってましたが、その流れで念のため放熱板にもひと手間かけておきます。少しでもファンが長持ちしてくれるようにグリスと呼ばれるものを塗るんです。
これをやっておくと熱が金属に伝わりやすくなるそうで。良く伝わると熱がそれだけ分散される。端っこにまで熱が伝われば中心部はそれだけ熱が下がるという仕組みです。だからやらない修理屋はヤバイ認定してもいいかもしれません。
組み上げ後にスイッチオンで動作確認。エラーメッセージも出ず、内部温度もまずまず。まあ、ファン自体の動作音は元々大きいほうでしょうからね。温度が許容範囲ならよしとしましょう。