電源を入れても「Windowsを起動しています」のまま動いてくれない。1時間以上ほったらかしてようやく起動するような状態。できれば初期化しないで直してもらえないだろうか。
というお問い合わせ。
お客様もハードディスクがヤバイかな?と思ってるわりには、ハードディスク交換してもそのままで!とか鬼みたいなことおっしゃる。。。うまくいくかどうかは運もあるんですよ!その次にパソコン坊主の実力でしょうか(笑)
写真もあまりないし機種名も控えてなかったしで記事にしてもパッとしないだろうなぁ・・・と思ったんですけど、それ以上に当店の仕事ぶりが鮮やかだったのでやっぱり記事にします。たまにはこんなすげぇーミラクル起こしますよ!的なね、宣伝記事です(笑)
お預かりしたのはヒューレッドパッカードの高性能デスクトップ、型番確認漏れッス。。。
ハードディスク故障≠データ死亡
大体ハードディスクがぶっ壊れるパソコンというのは、Windowsがたちあがらなくなる数週間前からジワジワと動作がのんびりになってくるんですが、お客様のお話では急にこうなったということです。
でも、起動しています画面で延々待たされるっつーのはやっぱりハードディスクなわけで。
百聞は一見にしかずってーんで、取り出したハードディスクの状態がこちら。
74581303の不良セクター。記録更新のびっくり数値ですなこりゃ。まあ代替済も含まれてますけども。
ちなみにこの不良セクター、数値が1でも当たりどころが悪ければWindowsが起動しなくなります。ハードディスクの初っ端あたりブート情報が乗っかってるところをブチ抜かれた場合なんかはWindowsがたちあがってくれません。中のデータは大丈夫なんだけどね。
この数値から想像するに、ハードディスクの1TBの容量のうち、きっと使用していない後ろのほうからダメになってきたんだろうなーと思えました。じゃないとこんな数値になるまでパソコン使えてないっしょっていうね。
そしてこれがデータ抽出後
データ復旧を考えているなら『1番最初に出す業者が大事』といわれるのがこのあたりなんですよね。上の写真は故障ハードディスクからデータを抜いた後なんですけど、軽度~中度のハードディスクは壊れきっていないから、診断中・作業中ずっと壊れ続けていくんです。その間にうまくデータを出せない業者さんですと、なかなかお客様のご要望に応えられないんじゃないかなぁと思うところです。
故障ハードディスクからデータを抽出しきった作業用ハードディスクを、元のパソコンにセット
電源を入れるとこのとおり、いつものデスクトップ画面のお出ましです。
簡単にデスクトップ画面が出てくれることもあれば、ブート修復したりあれこれ試行錯誤したりが必要になる場合もあり。今回はあのセクタ不良の数値でしたからね、すんなりいくわけなかったです。。。(笑)
起動後はシメのSFCコマンドで異常がでないことを確認しましょう。今回は異常ナシで無事作業完了!
ご利用ありがとうございました。