以前からお付き合いのあるお客様から緊急連絡。LANDISKにある共有フォルダが見られなくなったのですぐにみてほしい!とのこと。
データがもし無くなってしまうことになれば、途方に暮れるそうです。共有フォルダって言葉のインパクト、分かる人には分かると思うんですけど、ほんとハンパないですよね。
特に法人さんなんかになると、共有フォルダ=会社の命ってところが少なくない。明日から業務どうなんのよ?って感じでしょう。そんな命並みに大切なものを必ず壊れる機械に保存してるんだから、人間っていうのは今に生きてるんだなと実感します。将来を見ているようで見ていない。まさに哲学。
哲学と心理
いや、実はこの法人さんにたまにお伺いした際に、LANDISKの存在は認識していました。きっと、それだけにしかデータを保存していないことも。でもそこをあとからつっついて、不安になるようなことを言って、手間とお金が余計にかかることを提案しても、(各所で)これまで相手にされないことがほとんどでしたから、私も消極的になっていたのは否めません。次からは嫌がられても相手の為だと思って言わないと修理屋失格なのかな。これも哲学?
嫌われたくない心理との戦い。現状何も問題が起こってないんならこのままでいいじゃん、と思うのが人間。バックアップ環境を追加したからと言って、明日から何か変わるわけでもない。何も変わらないならそのままで、という心理。人間は現状維持を好む動物なのですよ。
車にはみんな保険を掛けるのにね。法律的なところもあるでしょうが、日常的に事故を目撃しているから、やっぱり任意も絶対だよね、となるんだと思います。それと同じで、パソコンが壊れる経験をした人は、外付けに保存するようになる。外付けまで壊れた人は、外付けがふたつになる。失敗を糧にするのも、これまた人間。
パソコン修理屋をやっていると、たまに面白いことを言われるんですよね。「パソコンって壊れるもんなんですねぇ~」と。とりあえず微笑むしかありません。返す言葉が浮かばない。。。(笑)
さあて、私の心理もおかしくなってるのがみなさんにも伝わったところで、本題にいきましょっか。もう作業が溜まって溜まって、修理記事なんて書いてる場合じゃないんだけど、こんなことしてたら待たせてるお客様に怒られちゃうんだろうけど、今の私には気分転換が必要なのです。書かずにはいられない!
LANDISKはクローンが肝
いつもならねちっこくハードディスクの状態を写真に撮っているんですけどね、今回はどうやら撮っていないみたいなのでそのへんはすっ飛ばします。
とにかくこのHDL-CEシリーズは、ハードディスク交換する際は元のディスクからまるごとクローンしないと交換後に認識してくれないみたいですから、そこだけキッチリすればあとは楽勝です。クローンをキッチリとるコツはいかに不良セクタを修復できるか。私はHDAT2よりもRegeneratorのほうが好きです。パンチが違うと思うんだなー。
元は1TBでしたが、今後の容量増加を見込んで2TBでNASを修理します。修理って言い方も変だけど、壊れてるのは中のハードディスクだけなんでね、外身のNASはそのまま使います。一応、そのほうが経費削減。
そして、今後心臓に悪いことにならないようにNASに外付けのUSBHDDをつないで、日々バックアップするように設定します。
土日は休業日なので平日のみ。
やっぱり自分が設定すると完璧。誰だよほんとLANDISKだけ置いて帰ったやつは!
あ、そうそう、肝心のデータはというと、ほぼ損失なしでお返しできたんじゃないかと思います。期間は慎重に進めたのもあって1週間。その間はなんとかお客様に耐えてもらいました。お互い踏ん張ったということで。
ご利用ありがとうございました。