パソコンを付けたら青い画面で止まって再起動を繰り返す、ということでお持ちいただきました。こちらのお客様からは3台目ですから話が早いです。ただ、実際にモノを見るとどうしようかと思わなくもないわけで。
状況確認
ACアダプタは汎用タイプのLITEONさん。出力は19V=7.1Aです。見かけによらず省エネじゃない。
スイッチを入れると点々がくるくると回りだし、
青い画面で止まる。放っておくとこの繰り返しです。
内容はramdiskがなんとかでメモリが不足している、と。でもメモリは異常なしなんだよなあ。最低8GBが当たり前の2022年だと言うのに、2GBメモリ1枚で奮闘しているこのパソコン。試しに交換してみるも、やはり結果は同じ。
ramdiskデバイスの作成に使用できるメモリが不足しています。
エラーコード:0xc0000017
往々にして、こういう場合は他に原因があったりします。例えば分かりやすいところでWindows自体の問題。じゃあWindowsがどうしてダメになったのか。もしかしてハードディスク(以下HDD)じゃね?
あらま。
ここまで分かると、修理するか買い替えるかで悩むわけです。この性能でSSDにしてもなーとか、メモリを増やさないと使いものにならないなーとか、この液晶はあとどのくらい持つのかなーとか、買値はきっと高くないんだろうなーとかね。
それらをひっくるめてお客様に投げてみた結果、修理してくれとなったので迷いなく修理することに。まあ、あれですよ、新しく買うよりは安い!という、安いは正義理論。しかし万能理論ではないので注意が必要です。
がっつり分解作業
さあて、HDDを替えてみてどうなるかってことで、バラしていきましょう。いつもの体勢からサイドのフレームを外します。ポイントはズラして外す。このへんは他の分解サイトを参考にしてみてください。もう詳しく覚えてないのよ。。。
サイドの足フレームを外したら仰向けにして、
画面のフレームを外していきます。コツは特になかったはず。でも写真を見る限り、私は画面下から上に向かってこじ開けていってますね。なんとなくセオリーどおりという感じ。
この液晶パネルの下にHDDがあるそうなので、パネル横のネジをやっつけてパカっとオープン。だったはず。
5万円のパソコンにしては中身は結構しっかりしてる印象。2010年前後は良い時代でしたねぇ。パソコンにとっては。
ハードディスク交換作業
哀愁に浸ってる場合じゃないか。取り出したHDDは、不良セクタの修復後にクローンをとります。
待ってる間にパソコン内部をクリーニング。
ここを掃除するメリットは、ファンが唸らなくなること。
満足するまでキレイにしたら仕上げの交換作業。快適化のため同容量のSSDへ。
動作確認
さあ、少しは快適になってくれてるでしょうか?
診断中から起動できませんでした、を1回挟んたものの、
特にWindowsの修復作業をしなくても無事正常起動OK。やっぱりHDDだったのね。
動きについてはお客様も納得の笑顔。やってよかったかなと救われる瞬間です。
ご利用ありがとうございました。