VAIO Tap 21 SVT21219DJB デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります

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パソコンがいつもの画面にならなくなった、どうしても青い画面になってしまう、というご相談。このお客様とは長いお付き合いなので、パソコンの状態はおおよそ分かっています。ハードディスクですね、間違いないです。でも買い替えようかな?ともおっしゃっていたので、それでもいいですね、と適当な距離感で相槌を打っていましたが・・・。

状況確認

今回はACアダプタはなし。撮り忘れちゃいました。すみません。

で導入部の続き。買い替えるなら家電屋さん一緒に行って選んであげますからとお伝えして数週間後、やっぱり直そうかと連絡が来たわけです。ありゃ?あんなに買い替えモードだったのに!?ふ~ん、そうですか。そうきましたかと。きっとあれですね、おひとりで家電屋さんに行ってみて、並んでる値札に「おいおい待てよ」となったんじゃないかと予想。パソコンの値段、ぐんぐん上がってますからねぇ。

昨今の部品不足やら為替やら原材料の奪い合いやらで、まあモノの値段はあがってますよ。ちょうど2010年頃にパソコンを買われちゃった方は、今買い替えで家電屋さんに行くとひいちゃうんじゃないですか?

あれっ!?前は10万ちょいで国内ブランドのパソコン買えたのにって。

でも本を正せば修理する価値のあるパソコンです。私的には本筋になったということ。Core i7でメモリ8GB、そして今回ダメになったハードディスク(以下HDD)をSSDに替えれば、今売られてるものとほぼ遜色なくなるはずです。性能的に、というよりも動作的に。

少し前置きが長すぎですね。。。はい、じゃあ行きましょう。まずはスイッチオンでどうなるか。

診断中からの自動修復しています。そして、しばらく待って青い画面で止まるいつもの流れ。

さらにこのまま待っていると自動で再起動が掛かり、お客様の言うとおり青い画面の繰り返しが完成するというわけ。

停止コードはBAD SYSTEM CONFIG INFO。このあたりも妥当なとこでしょうね。不良セクタがあって、その上に載っていたのが丁度Windowsのシステムデータだったということで、システムがバッドや!と。

ちょいと分解

原因はわかっているのでガンガンいきましょう。背面のネジを外します。いわゆる隠しネジってやつ。

これだけであとはもう画面の本体の隙間に薄手のものを差し込んでパカパカしていくだけ。

他の分解サイトを見ると慎重にってありましたけどね、そこまで繊細な仕事をしなくてもいいように感じました。まあ大胆よりは繊細に、くらいの意識でいいんじゃないでしょうか。

うまくいけばこんな感じ。フラットケーブルにだけはお気を付けを。

ハードディスクの修復

取り出した元HDDはクローンを取る前にできるだけ修復しておきます。イメージ的には、音飛びするCDを研磨する、みたいな感じ。昔は傷だらけのCDやDVDを研磨する機械があったんですよ。今もきっとレンタル屋さんにはあるんだろうけど。いや、もうレンタル屋さん自体、絶命危惧種か。

スマホやネットがどんどん古いものを消し去っていきますねぇ。あ、また話が脱線しちゃう。やばいやばい。

修復ソフトはHDAT2やHDD Regeneratorで。当店はもっぱら後者です。

HDDクローン

具合の悪い元HDDを一時的に調子良くしたところで、正常な仮HDDに中身をまるごとコピーします。まったく同じになるためクローンと呼ばれるわけです。

ディスク修復のおかげでNOバッドセクタでフィニッシュ。気持ち良いですねえ。この調子ならシステム修復なしで動いちゃうようになるかもしれないな。

SSD化作業

このまま作業用PCでSSDへのソフトウェアクローンを行うのが正統派でしょうが、当店はひねくれてるので一旦仮HDDを元に戻します。できるかぎり元環境でやりたい派なのです。

出来上がったSSDは、再度バラして仮HDDと交換。これでやっとこさ作業完了です。

動作確認

さあ、最終確認です。スイッチオンですんなりデスクトップ画面までノンストップ。起動修復もナシ。HDDの修復作業が効いてますなこりゃ。バッチリじゃないっすか。

うん、今回は買い替えなくて正解でした。日本経済にはマイナス食らわせちゃったけど。いいよね、こんくらい。お客様は喜んでくれたんだし。

ご利用ありがとうございました。