Windowsが起動しなくなった。まったく起動しないわけじゃなく、スタートアップ修復と再起動を繰り返す。なんとか修理してもらいたい
というご依頼をいただきました。
さっそくお伺いして状況の確認から。
お客様のPCはSONY VAIO VPCL128FJ。2010年製の一体型マシンです。
電源を入れてもらうと、スタートアップ修復か通常スタートを選択する画面が表示。まぁここはスタートアップ修復でしょうね、(推奨)とまで付いてますから。すると、Windows 7の起動ロゴが表示されてすぐにブルースクリーン、自動で再起動という流れで、ずっとこの調子だということです。うーん・・・スタートアップ修復を繰り返すパターンは好きじゃないです。。(笑)
ってことを言ってられる余裕もないので、あまりお客様宅で長居しないためにもすぐに作業に取り掛かります。まずはブルースクリーンの内容確認から。F8から起動選択画面を出し自動的な再起動を無効にします。そしてブルースクリーンの表示。すると
0x0000007B
Windows起動途中の0x0000007Bって・・・ちょっと原因が思い当たらない。ドライバやハードウェア関係にしても、2010年製のVPCL128FJにはあまり影響がないと思うし。というわけで、ハードウェアやドライバの可能性は消去法であまり考えない方向とすることに。単純にWindowsの起動ファイルがおかしくなってんだろうという線で進めていきます。
パっと思いつく順番はチェックディスク→システム復元→スタートアップ修復→リカバリ。もちろんリカバリは100%したくありません。一体型ですから、なおさらしたくありません。HDDを取り出して~なんて考えたくもありません。
そんな恐怖心と戦いながらのまずはチェックディスク。なにも修復していない様子。再起動後、ブルースクリーン。やばい・・・。
お次はシステムの復元。こういう場合は往々にして「復元ポイントがありません」と言われてしまいます。理不尽極まりないです。普通にWindowsを利用している人なら、勝手に復元ポイントが作成されているはずなのに。それが一切見当たらないなんて。もちろん今回も「復元ポイントがありません」とふざけたことを言ってきました。ほんとMicrosoft、おまえってやつは・・・。
システムの復元をしてないので、スタートアップ修復もクソもないですよね。あとはリカバリのみなのか・・・と天を仰ぎかけましたが、回復コンソール画面の起動詳細ログみたいな画面をチラっとみたときに、たしか正常起動の日付がしっかりと記載されていたんですよね。それを思い出して・・・まさかと思いF8から起動選択画面を出し、前回正常起動時の構成を選択。すると・・・
ようこそ画面がきたぁあああ!!
まさかのマイクロソフト!
今まで散々「前回正常起動時の構成」をバカにしてた自分を悔い改めます。。だって前回正常起動時の構成で何かが直ったためしがないんですもん。そりゃこの機能を無視しちゃうでしょ(笑)
いや~、何事も初心を大切に。基本を大事に。今回のご依頼でそれを教えられました。やっぱりパソコン修理は面白いですね。このハラハラドキドキ感、普段あまり体験できないですから。