ビデオカメラのデータ復元もやっているんですか?
というお問い合わせからご依頼いただいた今回のデータ復元作業。
1つのファイルがとても大きな動画データの復元は、復元できたとしてもなかなか正常に再生できることが少ないのですが、とりあえずやるだけやってみて、お客様にご判断頂こう! というわけでやらせてもらった次第です。
お預かりしたデジタルビデオカメラは、SONY HDR-XR500V。
HDD記録タイプで、容量は120GB。削除してしまったデータは、夏の旅行から秋の運動会にかけてのご家族での大変貴重な日々だそうです。お子様との写真や映像は、私としましても俄然力が入る部類です。気合いが勝手に入ります。
USBでパソコンと接続し、作業開始。まずはツールをぶん回していくつデータを拾ってこられるかを調べます。容量の大きな動画データですからね、なかなか何十個もファイルを見つけられません。
いくつかツールを試して、その中でも100個以上のファイルを探してくれたツールに絞って復元実行。復元された動画データの中から、さらに再生できるものを選別し、それを持ってお客様のところへ。
映像をご確認いただいたのが、今回も喫茶店。ちょうどご家族で広島市内へお越しになられていたということで、私も大変助かりました。ありがとうございます。
そして肝心の確認結果は・・・OK!
これならなんとか見られるでしょうということで、一応の合格ラインといった感じだと思いますが、OKを貰えてホッと一安心。ただ、「この復元したデータ、パソコンでしか見られないの?」と疑問のお客様。
あぁ、なるほど。映像のデータ復元はここからがメインなのかもしれない。
ブルーレイディスクにデータを書き込み、お客様の再生環境である再生プレイヤーで視聴できなくては本当の意味でのサポートとは言えません。「データを復元したから、あとはそっちでやってね」と、m2tsのデータが詰まった記録メディアをもらっても、普段ビデオカメラからそのままディスクを作成されるお客様にとっては、「これをどうしろと?」っていうことでしょうからね。途方に暮れてしまうかもしれません。
というわけで、後日お客様とお電話で、SONYの映像管理ソフトであるPMBのインストールから、動画編集、ブルーレイディスクの作成までをご説明させてもらいました。1時間以上にわたりお付き合いいただき、本当にご苦労様でした。
そしてその後の動画の編集作業、本当にありがとうございました。ブルーレイディスクでご覧いただけるようになって、初めて私の復元作業が意味のあるものになります。そういう意味でも、お客様には助けていただいたと感謝しております。
デジタルビデオカメラのデータ復元について、考えさせられるきっかけとなったご依頼でした。