月に2,3回しか使わないノートパソコンなのに、昨日使っていたら動きがものすごく遅くて、まったく使い物にならなかった。どこかおかしいんだろうか?
ということでお持ちいただきました、dynabookのT554/45K13B。エディオンモデルですね。
見込み捜査で大誤算
月に2度3度、しかも使用時間は1回につき1時間ほど。ということは・・・機械的には大丈夫だろうなーとここでワンチョンボ。
普段ならハードディスクが~と疑って電源は極力入れませんが、お客様が診てほしいと電源ポチっとしてしまったので、起動からデスクトップ画面までの流れを眺めていると・・・普通にスムーズ。やっぱり機械的には問題ないかなーとここでツーチョンボ。
お客様と動作をみながら、そこそこ普通に動きますねぇ~と談笑していると、迷惑ソフトがたびたび立ち上がってくるのを確認。この件と、月3回の電源ON、使用時間1時間を坊主のとんちでポクポクした結果・・・
私が導き出したストーリーは、ただでさえ迷惑ソフトがぽんぽんたちあがってくるところに、月イチのWindowsUpdateも重なって、常にハードディスクがチカチカしている状態のまま、文書作成したりネット閲覧をして応答なしになっているんじゃかろうか、と。実際、Windowsの更新はほぼ1年分が溜まった状態でした。この1年分は到底1時間程度では入りませんから、結果、パソコンは壊れているわけじゃないのに、いろんなことが積み重なって動作が重くなっているんだろう、と間違った予想をしてトドメのスリーチョンボ。
いや、たしかに迷惑ソフト以上にタチの悪いマルウェアもいくつか入っちゃってて、起動時からへばりついて何かしてましたけどね、駆除してWindowsUpdate全部当ててゴミファイルも最適化して、セキュリティ対策ツールまでも最新にして、やれること全部やってもハードディスクのディスクアクセスが止まらない。
なんでなんやー!と頭を抱えて、しばらく考え込み、これってまさか・・・とCrystalDiskInfoさんをたちあげたら・・・
原因は単純にハードディスク
代替待ちセクタ7で注意表示だったというオチでした。。。
ここでお客様にご連絡。
エディオンさんで購入したことはわかっていますから、ハードディスク故障は無料修理の範囲内ということを頭に入れ、当店からの提案は次の3パターンです。
1.パソコン坊主に全部任す
多少費用は掛かりますが、お客様は待ってるだけでOK。データそのままで直ります。
2.ハードディスクはエディオンさんの5年保証、その他はパソコン坊主で
どういうことかというと、ハードディスクの部品代だけはエディオンさんの保証を使いましょうねってことです。おかげで1よりは¥7,000ほど安くあがります。その分、お客様には動いてもらいますし、待ってももらいます。こちらもデータそのままで直ります。
3.エディオンさんに全部任す
まだパソコンは動きますしデータも取れる状態なので、必要なデータをお客様のほうで抜いてもらった上でエディオンさんの5年保証を使う。修理は無料ですが、パソコンは購入時の状態で戻ってきますから、メール・プリンタ・ウイルスソフト・その他設定をやっていただいて、必要なデータはUSBからパソコンに戻してもらう。手間は掛かりますが、これなら費用なしで行けます。ネックは初期化されて戻ってくること。
初期設定と周辺機器設定をエディオンさんにやってもらったお客様には、3はかなりキツイかもしれませんが、一応選択肢は全部並べるのが当店の主義なのでとりあえずご提案。するとお客様の答えは2。やっぱり3は荷が重かったか。。。
早速、現在の状態をクローンするため、ハードディスクを取り外します。
最近はハードディスク取り外すのも一苦労。。。修理屋にとって薄型化はありがたくないのかもしれません(笑)
中身は東芝製1TB。
当店御用達ではありますが・・・やっぱりアタリハズレの世界だよなぁとしみじみ。
エディオン修理で部品代節約
2週間後、エディオン修理=メーカー修理から戻ってきたのものをお客様にお持ちいただきました。
東芝製が日立製にパワーアップしてる(笑)
だったら初期搭載を日立製にしたほうがよかったんじゃ・・・と坊主的には思ってみたり。いや、東芝製も好きなんですけどね。やっぱり修理屋業界的には日立製のほうがランクが上なのです。
エディオン修理で新しくなったハードディスクに、修理前のデータを再度クローンします。
ハードディスクを換えても中身そのまま
電源を入れるとこのとおり
エディオン修理前の状態に大復活。これでお客様のご要望どおり、家に持って帰ってすぐにそのまま使えるというわけです。プリンタの設定もメールの設定も住所録もやり直す必要ありません。
もちろん肝心のハードディスクのご機嫌は上々。
ご利用ありがとうございました。