前にお世話になったんだけど、パソコンが起動しなくなったんだよね。持って行くから診てちょうだい。
ということでお持ちいただきました。パソコン修理屋にとって、リピーターはありがたくもあり冷や汗をかかされることもありで、なんとも複雑な関係なんですよね。もしかしたら私だけかもしんないけど。だって、同じとこがまたダメになったら申し訳ないと思うし、他のとこがダメになったなら、あのとき修理じゃなくて買い替えを提案しておけばと思うでしょ。唯一、ハイハイまかせんしゃい、となるのが全くの別件だったり別のパソコンだったりというケース。
で長くなりましたが、今回は別件。前回はデータ復旧をやらせてもらったそうです。伝聞風なのは私がすっかり忘れてしまっているから。いやだねージジイ化は。
お預かりしたのはLenovoのG580。安価でお手軽な小回りPCです。
状況確認
フツーに使っててある日突然Windowsがおかしくなるのは、大抵ハードディスクさんに原因があります。
ほらね、不良セクタ。
購入価格が3万円台のこのパソコンに、ハードディスクを交換してデータをキレイに複製してこれからもバリバリ使ってください、とするには修理代が掛かりすぎてしまいますので(おそらく2万円台後半)、ハードディスクは換えない方針で行くことにしました。
換えないということはこの壊れかけのハードディスクをそのまま使うのかよ!?と不安になるでしょうが、でもまあそういうことです。ひどい話かもしれませんけども。ただまあ続きがありますから、とりあえず先を見てくださいよ。
えーっと、作業を進める前に定番のバックアップから。起動しないままの現状を複製しときます。起動はしないけど、データは大丈夫だもんね。心強いって大事です。
これで余裕たっぷりで作業できます。今の状態はというと、起動用データがぶっ壊れてる、と。BCDって出てれば大体それです。
その起動用データを修復してやろうにも、不良セクタの箇所に起動用データがあるから修復もままならないわけですね。
家直したいけど地盤がやられてるから家直すどころじゃないって感じかな。
ハードディスク修復作業
だからその地盤を簡易的だけど整えてあげようとしているのが下の画。ハードディスク修復ソフトは調べれば結構でてきますけども、当店では圧倒的にリジェネレーターさん。私と相性がいいみたいです。
キレイに整えてくれれば、再度起動用データの修復作業。今度は見事うまくいってくれました。
再起動をかけると・・・
あらまあ。いつもの見慣れた画面が大復活というわけです。
今回はどうして一時的なハードディスク延命措置で済ませたかというと、やっぱり修理代が一番です。あとは最悪データだけでもというところでしょうか。データ出すのも、一時的に使えるようにするのも、そんな金額が変わらないから。それならお客様のほうで好きにデータを抜き出せる今回の延命措置のほうがいいだろうという判断です。もしかしたらこのまま1年2年使えちゃう?かもしんないしね。そのときはあくまでネット用印刷用と割り切ってもらって。あっ、たしかお客様は年賀状印刷用っておっしゃってましたね。ならデータはUSBにちゃんとコピーしといてねってことで。いやー今回は華麗な修理だったなあ。自画自賛(笑)
ご利用ありがとうございました。