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Let’s note CF-SX1 CF-SX1WEVHR Windows10でフリーズが頻発する SSD交換修理

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パソコンを使っていると毎回必ずフリーズしてしまう。まともに使えないからしばらく使わないで置いていたが、できれば使えるようにしてもらいたい。

というご相談。
この手のフリーズ系や強制的に電源が落ちる系はねえ・・・やっかいなのよ。修理屋的に。なんつーか、力量を試される修理なのよね。たけしの挑戦状みたいな。

出張修理屋さんならこの場合どうすんだろうなあ。診断に時間なんて掛けてらんないだろうし、とりあえずこれで様子みてくださいで帰ってからの「直ってないんすけどー」なんて最悪だし、無条件でハードディスク交換&リカバリをやっちゃうのかもしれませんな。だって泥沼にハマりたくないじゃん。立つ鳥跡はニッコリ(笑)

まあこのへんの心情は私目線で後ほど語ります。

お預かりしたのはレッツノートのCF-SX1という機種。レッツノートなら熱暴走?とも思いましたが・・・熱暴走なら電源落ちるよなあ、と。

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状況確認

とりあえずスイッチ入れてほったらかしておきましょっか。電源入れて30分もたないってお話でしたからね。

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手持ちぶさなんで、なんとなくディスクチェック。まあアレですよ、修理屋の習性ってやつです。。。

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ってなにこれ?

総合評価では正常なのに、個々の数値は結構悪いじゃん。

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ここ最近の当店の傾向なんですけど、やたらSSD不良の修理が多いんですよね。

SSDが一気に普及してきた2018年、これでハードディスクは駆逐され修理屋の仕事量も激減していくんだろうなあと漠然と思っていたんすけども、まさかSSDでも同じような壊れ方をしていくとは。

いやね、SSDがダメになった場合って、即死パターンかと思ってて。ハードディスクは徐々に動きが緩慢になってきて、その後数日もしくは数週間または数か月あって、そしてご臨終というパターンなんだけど、SSDはそんな段階を踏まずにUSBメモリと一緒でソッコー壊れるもんだと思ってたんです。

こりゃまだまだ修理屋としてやっていけるかもしれない(笑)

SSD交換作業

SSDに目星が付いたところで、これを新しいものに交換していきます。

ちなみにその判断に至るまでに1日は掛かってんですよね。だから出張修理の人って大変なんだよなあ。しかもまだそれが正解かどうかわからないっつーね。神経衰弱みたいなもんですよ。コワイコワイ。。。

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まだWindowsが動作する状態だと、この手の複製機器で簡単にデータを複製することができるのです。

セットして複製開始!

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この機器の良いところは、複製中にエラーがあればそれが目で見てわかるってところ。こうしてエラーが出るってことは、やっぱり元SSDが悪かったんですねぇ。これでようやく任意同行から容疑者になるわけです。

最後の仕上げ

複製作業が終われば新SSDを取り付けてスイッチオン。

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うん、見た目はこれまでどおり。複製=クローンだからね。違うわけがない。

でもって、新SSDの状態はこのとおり異常値は見当たらず。

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うん、はいはい、これなんですよ。これで正常と表示されるんなら納得できる。

それがね、SSDに限っていえば、修理屋の強い味方であるCrystalDiskInfoがイマイチ信じられない。今回のように代替処理保留中セクタや回復不可能セクタが出てるにも関わらず、トータルでは正常と表示されるんだから、うっかりそれを鵜呑みにしちゃうと事件は迷宮入りなわけですよ。

このご依頼でそのへんのCrystalDiskInfoの曖昧さがハッキリとわかったということが、ある意味収穫と言えるかな。うん、きっとそうだ。

話を作業に戻して。最後、Windowsの修復をやってしまえば作業完了です。

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作業は、完了。そうなんです、ここまでやってようやく最終確認にこぎつけるわけで。あとはこのままフリーズせずにパソコンが長時間動作し続ければ、無事修理完了と言えるのです。

逆にこれでまたフリーズしちゃえば、話は振り出しに戻って、一からやり直し。まあ、今回はバッチリ直しちゃいましたけどー!

ご利用ありがとうございました。