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FMV ESPRIMO FH56/KD FMVF56KDB 自動診断ツールと自動修復プログラムが繰り返し行われるだけでwindowsが起動しなくなった

ホームページに似たようなトラブル報告がありましたので連絡させて頂きました。富士通のFMVF56KDBを使用しておりますが、電源を入れても自動診断ツールと自動修復プログラムが繰り返し行われるだけでwindowsが起動しなくなりました。幸い、富士通のトラブル解決ナビが起動できたので原因を検索してみたところ、エラーコード2107でハードディスクのトラブルとの診断でした。PC内のデータ救出に関して、ハードディスクの交換・修理が可能か、データのみの救出の方が良いか相談させてください。

というメールを頂戴しました。分かりやすいですねえ、自分も簡潔で迷いのない文章が書けるようになりたいんだけどなー。なかなか上達しない。。(笑)

さて、そのあとメールを数回やり取りしまして、しばらくして届いたのがこちら。

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FH56/KDの分解

とりあえずはね、ハードディスクを診ないことには始まらんでしょってことで、バラしていきます。

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富士通は鉄板メーカー。性能や耐久性がって意味じゃなく、ほんとそのまんま、中身が鉄板だから。

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せっかく分解すんだから、気になるところの掃除も忘れずに。

ハードディスク診断

お目当てのハードディスクを取り外したら、診断用マシンにつないで状態を確認します。

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不良セクタが8箇所。

おぉー!?これは楽勝なんじゃね??データまるごと大丈夫そうじゃん!とテンションが上がったのも束の間、なんとなーく嫌な予感がする。特にパーティションまわり。

まあ、ここまで来たら目の前のダメージも深刻じゃなさそうなので、ハードディスクをサクッと修復しちゃいます。一応まだ診断の段階だけど(笑)

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仮修復後の動作確認

とりあえずこの状態で起動するかどうか。たちあがってくれたら儲けもんなんだけど・・・

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PCを診断中~自動修復を準備していますの繰り返しで症状変わらず。まじかー!

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嫌な予感的中しちゃった。不良セクタを修復する前に、パーティションがぶっ壊れてることはわかってたんだけど、奇跡が起きてハードディスクの中の小人がなんとかしてくれるかなーって。機械相手に仕事してんだから、そんなうまい話はないってか。

現実と向き合うために、今一度ステータス確認。RAWとかね、修理屋にとったら悪魔の言葉にしか見えない。

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もちろん、ここからが修理屋にとっては勝負。吹っ飛んだパーティションを修復できないか、あれこれ試行錯誤しまくってみたものの、今回は当たり所が悪かったらしくどの方法もうまくいかず。みんな大好きTestDiskだって、ダメなときはダメだしね。ネット上では大活躍だけど。当店じゃTestDiskはイマイチなんですよ。

ここまでで、粗方修理方針とデータ状態と費用が分かってきたので、状況説明含め、お客様にご連絡します。Cドライブのデータは復活させるには骨が折れるかもと伝えると、必要なデータはDドライブだから大丈夫だよ、とお客様。これには救われました。

初期化とデータ移行

そうと決まればリカバリじゃい!とトラブル解決ナビのケツを叩いて

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仕事をしてもらおうとしましたが、意味不明なエラーを出してストライキの様相。

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サポートしていない区画構成のため本機能はご利用できません。
ふざけんなクソッタレ!

仕方ないので、Microsoft謹製ディスクからの再セットアップし、あとは抜いておいたデータを元に戻し作業完了。もちろんハードディスクは交換してまっせ!

ご利用ありがとうございました。