パソコンが起動しなくなった。おそらく電源だと思う。診てもらいたい。
という症状でご来店。
お電話では人を手配しないければ持ち運べないようなことをおっしゃっていましたが、実物を拝見するとたまげるようなデカさ。。。
まんま普通のテレビです。
しかもパソコンと一体型だから重たい。
詳細は富士通ホームページで。
今までに発表した主な製品(FMV-DESKPOWER TXシリーズ) – AzbyClub サポート : 富士通
2005年のWindowsXPマシンなので、普通であれば修理はお勧めしないのですが、この機種に限っては別。地デジチューナーを通してテレビを楽しまれているということですので、もちろんパソコンとしても使いたい。ちょっとしたことならネットで調べたいですもんね。画面も大きいし。そして見やすいし。それに当時の購入価格を考えると、なかなか諦めがつかないでしょうし・・・
というわけで、なんとか動くようにしてみましょうということに。
お客様が「電源がおかしいんじゃないか」とおっしゃっていたのは、TX70Lで検索すると、真っ先にどらともさんの電源修理記事が出てくるからで、他にもいろんな同業者さんが対応している、ある意味人気のある機種だということが判明(笑)
4,5年壊れなきゃいいだろ、でテレビついた製品作られちゃ買った人はたまったもんじゃないですよ。。。
ボヤいても仕方ありません。
本当に電源が悪いのかどうか、さっそく作業開始!
背面カバーを外していきまーす。
いきなり電源ユニットこんにちは。ただ、これだけでは取り外せないので、電源ユニットから伸びている各種ケーブルを抜いていきます。
このへんの分解手順はひたすら背面カバーのネジを外していくのみ。
マザーボード上に異常がないか見ていきますが・・・異常なし。起動しない原因はどうやら電源で当たりのようです。
さて、問題の電源ユニットの中身はというと・・・
見事にどらともさんと同じ(笑)
たしかに放熱板の近くにコンデンサーが配置されてる。こりゃすぐダメになるわけだ。
またコンデンサ不良になってしまったらたまったものじゃないので、次はテレビの液晶がダメになってしまうまで耐えられる部品を選定。
一気にどりゃー!
日本ケミコン製の高品質コンデンサーに置き換え。お値段高めですが、その分長寿命。納得の仕上がりです。
長い間ご苦労様。
不良箇所がコンデンサーだけとは限らないので、電源を入れるときはいつも緊張するのですが、今回は物が物だけにドキドキはいつも以上。
組み込んで電源を入れると・・・
よっしゃー!
きたきたきたぁー!
電源が入ったからといって喜んでる場合じゃないですね。。。
ここから長い長い動作確認。文章にすると短いですが。
電源オンオフ20回以上。12時間以上の連続稼動試験で問題がないことを確認、作業完了となりました。
ご利用ありがとうございました。