パソコンが再起動を繰り返すばかりで正常に起動しない
という症状でご来店いただきました。
ものはFRONTIER製のBTOパソコン。
さっそくディスプレイをつなぎ状況の確認。
少ししてスタートメニューを選択する画面になったので、通常起動からセーフモード、スタートアップ修復までを一通り試してみます。このへんは単純な確認ですね。
さーって、やっぱり起動しませんねってことでここからが本番。詳細をみていきます。まずはスタートアップ修復の結果から。
C:\Windows\system32\dwmapi.dll
のACLは適切ではありません。
dwmapi.dllっていえば結構、てかかなり重要なファイルだった気が・・・。
ハードディスクの内容は複製をとっているので、データは万全。あとはチェックディスクなりシステムの復元なり思い当たることを手当たり次第やっていきます。
やっていったのですが・・・
ちょっとこのへんは記憶が曖昧で、実際になにをやったかを思い出せないから割愛。。。(笑)
結果変化なし。
ここでお客様にリカバリの許可をいただくためにお電話します。必要なデータをリカバリ後に戻すということでGOサインいただきました。
さっそくリカバリディスクを入れて再インストール!
あとは楽勝だー!
とお気楽ムードだったところに
必要なファイルをインストールできません
意味分かりません。。。
そんなんアリかよ!
試しに作業用ハードディスクに交換、再度リカバリを実行すると、動きが怪しいながらも最後まで完走、再起動後見事(?)デスクトップの表示までいきました。
いったのですが・・・何か動きが怪しい。何かというよりも怪しさMAXっていったほうが正しいかも。念のためメモリチェックをしてみるも、これまた動きが怪しいながらも完走。
う~んんん。まさか。。。
マザーボードをよくよく見ると、若干頭を膨らませたコンデンサを1個発見。まさかコイツかー!?でもメモリ・ハードディスクとも問題ないとしたらマザーしかないですもんねぇ。
ソッコーでコンデンサ交換。再度電源入れるも・・・やっぱり改善しない。起動したりしなかったり。
ただ、ここまでの動作実験でほぼダメなところはマザーだろうという確証はあったので、お客様に状況をご連絡。その後すぐさま同型のマザーボードを手配。
届いたものとさっそく交換し電源を入れると、動きがまったく別物!(笑)
ハードディスク・メモリともお客様のものに構成を戻し、再度OSのインストールから。
いやぁ、スイスイでリカバリ完了。
こうなってくるともちろん壊れる前の状態に戻したいですよね。お客様もそのほうが喜んでくれるに決まってます。
ということで作業前にとっておいたデータの複製を、リカバリしたてのハードディスクに流し込み。
起動時にdwmapi.dllのエラーメッセージが出てきますが、そこは他PCからコピーしたdwmapi.dllをネットワーク経由でsystem32フォルダ内に配置。ファイルが壊れているのかなぁ?と思っていたら本当にこのファイルだけが無かったってオチ。
なんでネットワーク経由かっていうのは、dwmapi.dllがないとデスクトップが壁紙のみでUSBメモリ挿してもまったく反応してくれないから。最近このデスクトップが壁紙だけっていう症状をよく目にしたせいか、もうすっかり慣れちゃった。
仕上げにsfcコマンド。
そして最後にお客様により動作確認。おかしくなる前の状態に戻っていることをご確認いただき、なんとかこの長い長い作業が完了!
ご利用ありがとうございました。