動きが不安定でまともに使えない
というご依頼でお預かりしたのが、富士通のFMV-DESKPOWER LX50S/D。
ネット上を見てみるとこの富士通の一体型、電源だマザーボードだといったコンデンサ不良が頻発している機種みたいですね。
だから一体型はあれほど・・・と言ってもはじまりません。
一体型は一体型なりのメリットもありますから。
ただ、不具合が起こったときはどうしても修理費は高額となります。
一体型の最大のデメリットかもしれませんね。
さて、能書きはいいとして。
まずは分解していきます。
地デジチューナー搭載で、おそらくディスプレイ背面のPC内部は相当熱くなっているんでしょう。だからコンデンサも液漏れ。
テレビをご覧になりそうにないから、チューナー取っちゃえば今後同様の動作不良が防げるのかもしれませんが、いつテレビを見たいとなるか分かりませんから。外すのは断念。
掲示板やブログでの書き込みの多かった電源内部のコンデンサも、念のためチェックしておきます。異常はなし。
問題のマザーボード、じっくり見るまでもなくありました。液漏れコンデンサ。写真だとメモリスロット付近に1個、あとは左側放熱フィンの横のコンデンサ、液漏れはしていないですが、頭がぷっくり膨らんでいます。これもダメ。
計2個のコンデンサ不良を確認。これを交換します。
マザーボードを三枚におろしたのがこちら。
これでようやく半田作業に入れます。それにしても、この富士通の一体型は、比較的分解がしやすいように感じました。熱でダメになるのを想定済みで、それで修理しやすい設計にしているんでしょうか。ギャグですね(笑)
交換完了後、連続稼動を丸2日間行いましたが、Windowsが固まる・動きがおかしいなどの症状もなく見事に復活。
動作チェック中、モッサリ感が半端ないのでCドライブの容量を確認すると30GB。しかもCドライブには余裕があまりありません。これはよくないなーということで、サービスでドライブ容量の変更を実施。すると動きが断然良くなりました。
Cドライブが30GBでDドライブが240GBって、富士通の仕様チームは何を考えているんでしょうねぇ。。
そんなこんなで作業完了!
ご利用ありがとうございました。