いつの間にやらパソコンが使えなくなっていた。使えなくなって数か月くらい経つ。買い替えるにもお金が掛かるし、なんとか修理で使えるようにはならないだろうか。
というご相談。そりゃ修理のほうがお安くあがりますけども、あまり古いようじゃ買い替えたほうがええですよ?と言いつつ・・・
お持ちいただいたのは富士通さんのやたら高性能な一体型デスクトップFH77/HD。
これならまだまだイケるやつです。買い替え派の私もさすがに修理を嫌がりません(笑)
状況確認
お電話ではどういう状況なのか、いまいちピンときませんでしたが、もう目の前にきてしまえばスイッチオンで煮るなり焼くなり思いのままです。
と大きく出たものの・・・最強エラーのCRITICAL PROCESS DIEDにビビる修理屋。。。こんなんもうチビりますわ。
そのままブルー画面を放置しておくと、勝手に再起動がかかり診断中・・・
修復しています・・・さらにその後しばらくして、直らんかったわ!と途方に暮れるパソコンの中の小人たち。お疲れさんですわ。
分解とバックアップ
まあだから私みたいな修理屋が生活できてるわけですが、う~ん・・・まいりましたね、最強エラー。。。とりあえず状況は最悪ですが、夏休み最後の日の宿題ほど絶望的ではないと信じて。あの頃は泣きながら日記書いてたなあ、クソ真面目に思いだしながら。キッズってほんと記憶力いいんですよね。なんであの能力がなくなっちまったんだか。これ書いてる今も写真見ながらじゃないと文章が書けないわけですよ。怖いね単細胞。減らないでね脳細胞。
さて、まずは分解ですね。ドライバーでひたすらネジを外していけば誰だって分解できちゃいますから、時間と探求心の有り余ってる人はチャレンジしちゃってください。
診断の結果は異常ナシ。データも確保。ハードディスクが無傷ならリカバリ(初期化)なんてしたくはないんだけど・・・
まさかの展開・・・からの
これまでどんなことをしても克服できなかったCRITICAL PROCESS DIEDを、今回はあがいてみようかなと。なぜかって?だってお客様が全然急がないっておっしゃるもんだし。それにこれまで思いつかなかった方法を思いついちゃったんですよねー。
古典中の古典、手動システム復元の術。どうなんだろうってね。ノー期待だったのが、再起動するとあら不思議。
ログイン画面きちゃったあああああ!
けどもログインできず。プロファイルエラーって普通なら仮プロファイルで一時的にログインできちゃうはずなんだけど・・・どうなってんだか。
仕方ないので別ユーザーからログインしてみる。Windows10の修復インストールさえ動いてくれればこっちのもんなんだ!
でもね、世の中そんなに甘くないよねってことを思い知らされるわけです。今回もCRITICAL PROCESS DIEDの壁は高かった。てか、もう無理かな。次からはリカバリ一直線かも。
王道修理
仕方ないので、リカバリディスクから購入時の状態に戻し、そこからWindows10に。
最後に住所録、写真、文書などの個人データを移し替えて修理完了。この直し方だと、設定だとかソフトの入れ直しをお客様にお願いしなくちゃいけないのが玉に瑕なんだけど、これしかないのが辛いところ。修理屋としては敗北に近い勝利ってやつです。
でもまあ喜んでもらえるんだからセカンドベストってことで。終わりよければすべてよし。ご利用ありがとうございました。