外付けのハードディスクを使っていたらフォーマットしてくださいって出て、ついハイを押してしまった。すぐにキャンセル押したんだけど・・・中身がみられなくなった。
というご相談。
まあ、期待せず持ってきてください、と。もしかしたら、なんとかなっちゃうかもしれません、と。そんくらいの軽い気持ちじゃないと、ダメだったときのガッカリ感が半端ないですからね。と私が言う前に、どうやらすでに諦めモードのお客様。外付けハードディスクのトラブルは今回が2度目だそうで。
1度目は本当に究極に大事なデータが入ったハードディスク。電気屋さんや知り合いに持ってっても誰も良いことを言ってくれなったということで、泣く泣く何年か前に処分されたそうです。そして2度目の今回、内容は1度目に比べたら大したことはないとのことですが、消えてしまったらそれはそれで困るということで、初めてパソコン修理屋データ復旧屋に持ってきてみた、という流れ。
お預かりしたのは定番バッファローさん。
状況確認
お客様から伺ったこれまでの経過から十分状態の予測はつくんすけども、白黒ハッキリさせときましょうよってことで、三枚におろしていきます。魚のさばき方とそう違いはありません。
バッファローのくせに東芝製を入れてますか。なかなかやりますな。
作業用マシンにつなぐとSMARTエラーですよ、とやんわり注意を受けました。
ここまで確認できれば、これ以上の分解は必要なく、データをなんとかできそうです。
データ修復と復旧
ハードディスクを修復するぞ!というスグレものツールで時間を掛けて直していき
それが終われば別のツールでデータの見える化
うまくいけば、280GB超のデータがそのまま大復活です。こんなにデータが入ってたんなら、やっぱ消えちゃダメだったんじゃねえのかな?ゲスの勘繰りか(笑)
後日、店頭でデータをご確認いただき、感動のお客様。しかし、なぜか次第にお顔が曇っていき、次のような印象的なことをおっしゃいました。
嬉しいのは嬉しいんだけど、こんなことが出来るならあのハードディスクを処分するんじゃなかった・・・と。
たしかに。データが取れませんでしたと言われても、それは処分してはいけません。10年後20年後になれば、取り出せるようになるかも?しれないからです。もちろん、当店でダメだと言われたとしてもです。誰にも未来は分からない。
ご利用ありがとうございました。