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BUFFALO HD-LC3.0U3-BK フォルダに鍵マークが付いて中にアクセスできなくなった

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外付けハードディスクのあるフォルダだけ見られなくなった。鍵マークが付いてる。どうにかしてもらいたい。

え?特定のフォルダだけ??それはちょっとわけわかんないなぁ・・・と思いつつ、とりあえず診させてもらえれば何かしら分かると思います、とお返事。

ほどなくしてお持ちいただいたのがバッファローさんの外付けハードディスク、HD-LC3.0U3です。

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状況確認

お客様が一生懸命お話してくださるんですけども、とんと頭に入ってこない。。。これが老化ってやつなのか(笑)

やっぱり見たほうが早いですねってーんでパソコンにつないでみます。

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問題の鍵付きフォルダが見たかったのですが

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おっと。そうですか。

「家だとちゃんとフォルダのところまでは行くんすけどねぇ」とお客様。とりあえずこちらで確認してまたご連絡しますということで、お客様には撤収いただきました。

ひとりになって落ち着いたところで。メスを入れていきます。

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まあホントは分解する必要はないんすけどね、なんとなくこのほうがやり易いのよ。

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んでハードディスクの状態は異常ナシ。けども、パーティションってやつが変。まあ、まだ許容範囲ですか。なにが?って変の度合いが(笑)

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中のデータにアクセス自体ができないもんですから、えいやー!とデータ復元処理を実施してみる。

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おー!ちゃんとデータあるじゃん。しかもお客様がおっしゃってたやつ、まるまる残ってるじゃん。これ絶対喜んでもらえるじゃん。とテンション高かったのも束の間、ファイル名が緑色なのが目に付く。おい・・・まさかコレ・・・

名前が青色や緑色で表示されるファイルやフォルダの意味 – [その他 + その他] ぺんたん info

ファイルとフォルダの暗号化(EFS)機能

ここまででようやくお客様が説明してくれていたことが頭の中でつながりました。

外付けハードディスクの重要書類フォルダをまるごと暗号化。その状態でWindows7から10にアップグレード。調子が悪い?仕方ないのでWindows10を再インストール。すると外付けハードディスクの暗号化フォルダにアクセスできなくなった。どうすることもできず、当店にご相談。そして見たくない現実が・・・。

Windowsの機能で暗号化したデータというのは、暗号化したユーザーでしか操作することができないんです。復旧復元はできるけど、中身は見れないコピーはできない動かせない。それができるなら、暗号化じゃないだろってことでMicrosoftが総スカンされちゃいますからね、当たり前っちゃ当たり前です。ただ、そんな重要機能が右クリックからいとも簡単に設定できちゃうところが・・・まあなんとも・・・う~んなところなのかもしれません。

よりによって、お客様のWindows7はホームバージョンじゃなく技術者バージョン。なんで?ってことですけども、まあそこを突っ込んでもアレなので。にしても、今回はため息が半端なかった。。。ハードウェアの暗号化ならまだなんとかなったのに!結局EFSか!!どこのデータ復旧屋さんも必至で証明書を探しだそうとするみたいですけど、私はあっさり諦めてしまいました。お客様が言ってた経緯からすると、もう残りカスすらないだろう、という判断です。

長い長い状況確認おしまい。

お客様に状況をご説明し、ご納得いただ・・・いや、納得いってなかっただろうなあ。大事なデータだから他人に見られたら大変!暗号化?おっそれいいね!これで一安心だ。と便利な機能を軽い気持ちで利用されていたんだと思います。なのにそれがデータを失う原因になるとは思いもよらず。

でも気持ちを切り替えて。

このまま20年30年保管しといてもらって、Microsoftが技術情報を公開してさらに量子コンピューターが世界デビューを果たしている未来が本当に来てしまったら、この暗号化されたデータが復活するかもしれません。

良いように考えましょう。未来は明るい!