Satellite B350がハードディスクを認識しなくなったので、ディスク交換とリカバリをお願いしたい
というご依頼をいただきました。遠方より持ち込んでいただいたので、こちらとしても助かります。どうもありがとうございます。
お預かりしたPCはというと、東芝dynabookのSatellite B350、厳密にはB350/W2FBという機種ですね。メモリさえもうちょっと増やせば、何でもサクサクこなせる万能マシンです。2011年製。
さて、まずは現状確認ということで、電源を入れてみます。BIOS起動後、画面真っ暗のまま。しばらく放置でも真っ暗のまま。う~ん・・・そうですか。どうやらHDDを認識していないというのは本当みたいです。
再起動後、BIOS画面でストレージ項目を確認するも何も表示なし。光学ドライブはちゃんと認識されています。こういうこともあるんですねぇ。認識しなくなるということは、スピンアップしなくなったんでしょうね、おそらく。HDDがスピンアップしなくなる原因には電源不足とかあるみたいですが、購入から1年ちょっとのノートPCの場合は、果たしてどうなんでしょうか・・・?
この状態ではHDD交換しか手がありませんので、同容量のものに交換します。交換後、BIOS画面でストレージが認識されていることを確認。あとは、お客様よりお預かりしたリカバリディスクをセットしてリカバリするだけなのですが・・・
リカバリするには別のディスクを入れてください、と催促されてしまいます。。まさかのリカバリディスクなし。元々の旧HDDにはリカバリ領域が入っているでしょうが、今この状態では使うことは出来ません。。これは弱った・・・。
しばらく斜め上を見つめていましたが、そんなことしても解決するわけではないので、ここは行動あるのみ! まずは旧HDDを別の作業用PCにつないでみます。すると、スピンアップしちゃったりします。ついでに認識もOK! 読み込み動作にモタツキはありますが。。
なんとか認識している状態で、データ取り出し(クローン)の開始。やっぱり旧HDD自体に問題があるんでしょうね。えらく時間が掛かります。時々、OS自体の動作がひっぱられてしまい固まりますが、なんとか持ちこたえてクローン完了。期待はしていないとはいえ、いざ新HDDをB350に取り付け電源を入れるのはドキドキします。果たして結果は・・・
ブートマネージャ画面が表示され「ファイルがおかしいよ!」と言われました。。そりゃそうだよなぁ~。。。動作不良のHDDからデータ引っこ抜いてんだから、当然っちゃ当然だ。。。
いつもならここで諦めていますが、どういうわけかこの日は違っていました。「そうだ! スタートアップの修復を試してみよう!」となったわけです。今までスタートアップ修復で何かが直ったことなんてほとんどなかった私ですが、この日はなぜかやってみようと思ったのです。虫の知らせってやつでしょうか。
それが当たってしまいました(笑)
スタートアップ修復が数十分経過したあと、「終わりました。再起動したらもしかしたら起動しちゃうかもしれません」という普段見ないようなことを言うものですから、ちょっと期待しながら再起動してみると、なんとそこにはWindows7の起動ロゴが・・・!!
笑うしかないってこういうことなんですね。ほんと笑っちゃいました。わっはっは。
ログイン後、各種動作チェック。チェックディスクもかけてみますが、異常なし。連続稼動チェックもクリア。動作に問題のないことを確認し、お客様に壊れる前の環境に復旧できた旨をご連絡し、作業完了となりました。
うーん・・・。諦めなければ、なんとかなるもんなんですね。
もちろん、諦めが肝心な場合もありますが。。今回は運が良かったということでしょうか。