電源は入るんだけどいつもの画面までいかない、というご相談。事前の予想ではWindowsがたちあがってないイメージでしたが・・・実際に見ないとわからないものですね。予想の斜め上でした。それじゃあ行ってみましょう。
状況確認
ACアダプタの型番はFSP090-DIECN2。汎用品でしょうね。出力は19V=4.74A。
今回から端子形状も記録しておくことにしました。変換用端子かますときに結構大事なんですよ。
電源を入れてマウスコンピューターのロゴ。そしてWindowsのようこそ画面。たしか私が初期設定させてもらったときは10でしたね。それがいつの間にか11に。まあそれはいいとして。
ようこそ画面で「Windowsを準備しています」でグルグル回っている。お客様曰く、ずっとこの状態だから待てなくて電源を切られるそうです。SSDパソコンで一瞬で使えてたのが10分も15分も待たされるようじゃあ、そりゃ電源ボタンを長押ししちゃうか。
でも坊主出身の私はいつまでも待てる特殊能力があるので、しばらくずっと放置。すると画面が切り替わって、ようやくデスクトップ画面のお出まし。
この殺風景な初期画面の感じからすると・・・ユーザーデータがおかしくなった?プロファイルってやつですね。
アカウントにサインインできません
ちなみに、もう一度サインインすると解決できることがよくありません。ほとんどないと言っていいでしょう。マイクロソフトさん、嘘は良くないですよ。
ちょいと分解
プロファイルがおかしいときの定番は、レジストリをいじってデスクトップを元に戻す作業が真っ先に頭に浮かびます。
けれどうまくいかない。それにしても一時ユーザー作るにしても遅すぎやしない?高性能パソコンでしかもSSDなのに。
というわけで御開帳。
SSDはWD製のブラック。怪しいと思って目を付けていましたが、これなら信頼性高そう。ふーん、そうですか。
じゃあなんとなくメモリチェック。
ありゃりゃ。ちょっと予想外。まさかのメモリとは。念のためスロットを変えて再チェック。
これまたダメ。今回のプロファイル修復には直接関係しませんが、これを見逃しておくとまた呼ばれてしまうことになりますからね。やっぱり交換しておかないといけません。
ユーザー修復
さあ、これで心置きなくプロファイルに集中できます。改めてレジストリをいじっておいて。
でもやっぱりダメ。ですよねぇ。メモリはあくまでプロファイルが壊れたきっかけにしかすぎませんから。
システムの復元もできないと分かっているので、プロファイルを強制的に直してやります。
Ubuntuを使ってNTUSER系のファイル一式を移植。一時ユーザーから本来ユーザーにコピーしてあげてください。
動作確認
ただ、この強制移植は完璧なプロファイル修復ではありませんから、ちゃんとこれまでどおりの動作をしてくれるかどうかの確認が必要です。
完璧じゃないっていうのがイマイチなんだよなあ。まあほぼ元通りなんだから、贅沢は言ってられないね。よしとしましょう。
ご利用ありがとうございました。