VALUESTAR NX VC36H/6 PC-VC36H6XD1 古いパソコンからのデータ取り出し

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古いパソコンからデータが取り出せない、というご相談。電源は入って、画面は映って、操作は出来て、データだけが移せない、そうで。そんなことあんの?って思ったら、あったんですねぇ、世界の七不思議。まあ百聞は一見にしかず。いってみましょう。

状況確認

お持ちいただいたのは、本当に古いパソコン。20年以上前ですかね、こりゃ。

intel入ってるのシールとWindows98のシール。1周どころか、3周くらいまわって逆に新しく感じる不思議。洗練されてるんだよなあ。この当時のデザイナーの素晴らしい仕事ぶりを見せつけられました。ほんとすごい。

一緒にお預かりした保存用の媒体一式。SDカードが余ってるから、USBのカードリーダーがあればいいやって思われたんですよね。大正解。

でもこれじゃダメだったんじゃあ!とお客様。うん、そうかも。なんとなくご依頼の趣旨がわかってきましたよ。

取り出し作業

そんなわけで。改めましてスイッチオン。

で、いきなりBIOS画面。あ、そうですよね、そりゃ内蔵電池がもうないよねってことで日時を合わせて再起動。すると、ようやく懐かしい画面がドドーンと。

記憶に残るって、こういうのを言うんでしょうね。最近はステルス起動が当たり前だからなあ。またまた新鮮。

そしてデスクトップ。ちゃんと使えるパソコンなんだなあ、すごいな昔のパソコンとひとしきり関心したところで、問題はこれよこれ。

2000年代中盤以降は、パソコンになにをつなげても勝手に自動認識してくれていたのが、古いパソコンはそうはいかなくって。なにするにも設定やら許可やらでまるで日本のお役所みたいな仕組みだったんですよね。

勝手にやらせときゃ、自分たちの仕事もそれだけ減るっていうのにねぇ。日本の公務員は仕事大好きなんだな。私だったら無駄な仕事は気が狂っちゃうからしたくないんです。これもしかしたら無駄じゃね?っていう修理も。でも最近はあまり思わなくなったほうですよ。パソコンも10万円の世界じゃなくなってきて。15万円の世界に突入したかなって。だったら5万円以内なら直す価値あるかもねって。あー脱線太郎。最近窓際太郎にハマってて。。。

てことで、お客様のほうでUSBメモリもしこたま試したんでしょう、きっと。私も手持ちのUSBメモリ3本くらい試しました。で、すぐ諦めました。ダメなの知ってるから。知ってて3本までは試したんかい!て他の修理屋さんに笑われそうですけどね。だって奇跡信じたいじゃん(笑)。

電源入って使えるのに分解してハードディスク取り出してっていうのは、なんか癪に障るわけで。

そう、ふと目を後ろにやるとLANケーブルがね。ネットワークの世界はそんなに昔から進化がなくって。というか、互換性が担保されてて?合ってる?まあ知らんけど。

古いパソコンから当店のネットワークハードディスクにアクセス。アクセスできたってことはデータもやりとりできるわけで、サクっとコピーして終了。

取り出したデータは500MB弱。古くて大事なお写真がね、やっぱあるんですよ、うんうん。

自己満足高め。

ご利用ありがとうございました。