パソコンを起動しても画面が真っ暗でWindowsが立ち上がらない
というご依頼をいただきました。
事情をよくよくお伺いしていると、どうやらパソコンを終了している最中にノートの画面を強く閉じてしまったそうで、そこから現在の症状になったということ。
う~ん・・・。これはかなりの高確率でハードディスクがヤバイ状態だと思いましたので、以下のことをお伝えし、それでもよろしければということでやらせていただくことに。
・Windowsの起動ファイルがどうこうの問題ではないかもしれない
・ハードディスクがダメになっている場合は交換しか方法がない
・その場合はハードディスク代実費込みで1万円を超える
2番目のハードディスク交換は、事前にお客様のほうでリカバリディスクをお持ちになられているという大前提がありますが、今回はお客様がしっかりとお持ちになられてましたので、ハードディスク交換をやろうと思えば出来るということでした。備えあれば憂いなしとはまさにこのことですね。
お預かりしたPCはNECのLaVie PC-LL370HDという機種。2007年頃のものです。
さて、まずは現状の確認から。電源を入れますがNECのロゴ画面までは正常に表示、その後のWindowsロゴ画面が表示されるであろう画面は真っ暗のまま。このときはハードディスク(以下HDD)から変な音は聞こえてきません。
次はUSB起動のLinuxを試してみます。Linuxのデスクトップが表示されエクスプローラにも内蔵HDDが表示されているのを確認。HDDはちゃんと認識しています。中身を見ようとすると・・・システム全体が固まり、しばらくするとエラー表示が。。。
ほぼ絶望ですが、念のためHDDをUSB接続でWindowsマシンに取り付けてみることに。すると取り出したHDDからシーク音が。。認識はしますが、すでにどうしようもない状態だということがこれではっきりしました。ノートPC用のHDDはシーク音もかなり小さいんですね。意外でした。
やれることが絞られたということで、ここからは手早く作業を進めます。交換用のHDDを入手後即交換。
BIOSで新HDDが認識されていることを確認し、リカバリディスクからリカバリ作業。サービスパックも最新まで当て、100個以上あるWindows Updateを当ててる最中にタイムアウト。あとはお客様にお任せするということで作業完了です。
現在販売されているほとんどのパソコンは、HDDにリカバリ領域を持っており、再インストール用のディスクは付属されていません。そういう状況からか、多くのお客様がハードディスクトラブルとなると、リカバリディスクを作成されていないということで買い替えを余儀なくされるのが実情です。
「トラブルが起こることを前提に備える」
このご依頼で改めてその大切さに気付かされました。
ご利用ありがとうございました。