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I-ODATA HDPC-AU500 フォーマットする必要があります、と表示されデータを見ることができない

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不良セクタができてるみたいで、フォーマットしてください、と表示されてしまう。フォーマットしてしまえばデータが消えるし、しなかったら中が見れないし、どうしようもなくなってしまった。

というご相談。
お客様のほうから「不良セクタ」という言葉が出ると、なぜか一瞬身構えてしまうんですよねぇ。業界用語みたいなもんだから、当店で2軒目かな?と思ったり。

しかも、パっと見、バラしちゃってる状態。。。はてさて。

お持ちいただいたのは、アイオーデータの外付けハードディスク(外付けHDD)HDPC-AU500です。

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状況確認

なぜ分解されてるかに行く前に、先に外観にツッコんどきましょう。外付けHDD系のメイドインジャパンは大体嘘っぱちだと思ったほうがいいよって話。

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このとおり、大体中身は海外製です。稀に東芝製ハードディスクを使ってることもあるので、本物のメイドインジャパンがあるっちゃありますけども。

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外側のケースだけ日本で作ってるからメイドインジャパンって、それ詐欺だろっつー話ですよ。自分とこで作らなくても商売が成り立ってしまうからこんなことになってんだろうけど・・・どーよメイドイン神話。

さあて、分解された状態でお客様がお持ちになったのは、どうやらご自身で試行錯誤されたあとだったようで、中身であるハードディスク本体を取り出してケースを交換してみたり、不良セクタについて勉強されてみたり、ということだそうです。

で結局、あーちくしょう!!ってことで当店に。たぶん、それ正解です。

ハードディスク診断と復旧作業

すでにお客様がバラしてくれているハードディスク、ちゃちゃっと診断に移りましょう。

不良セクタがある!とのことでしたが、気になるその不良セクタ具合はというと・・・

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3箇所!
たしかに、ありましたねえ。

でも3つってたいしたことないんじゃない?と思われた方、たしかに大したことないんです。ただ、Windowsが起動してるパソコンの3つと、外付けHDDの中身が見られなくなった3つでは、大いに違いがあるわけで、もちろん外付けHDDのほうが厄介だったりします。言ってみれば、外付けHDDのほうはケンシロウが秘孔をついたようなもんでして。

だから、こうして不良セクタを修復してみたところで

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秘孔をつかれてパーティション情報(本でいうところの目次)が吹っ飛んでしまっていると、データを完全な状態では取り出すことができず

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一見ちゃんと復活できてるじゃん?と見えても、どうしても不完全な状態での復旧となるわけです。不完全とは、ファイル名フォルダ名がうまく取れなかったりという状態。

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それでも、なんとか110GB超が復旧でき、お客様にもご納得いただきました。
ご利用ありがとうございました。