年賀状を作ろうと思ってソフトを読み込ませようと思ったんだけど、ディスクを全然読み取ってくれない。パソコンのこと全然分からないんだけど、どうしたらいい?
というご相談だったんですけども・・・
なぜかタイトルにあるように、CPUファンを交換してハードディスクも交換しなきゃいけなくなったというお話。決して当店が何もわからないお客様を騙してぼったくって不正請求しまくった話じゃないですからね!そのへんご承知なすってぃ!!
ディスクを読み取らないという件は電話でのお問い合わせのもので、店頭にいらしてからよくよくお話を伺ってみると
- 動画を見てると電源が突然落ちる
- パソコンの動作音がものすごく大きい(たぶん内蔵ファンのこと)
- 起動も遅いし、動作もかなり遅い
- そして年賀状ソフトのディスクを入れても読み取らない
以上が今のパソコンに対する不満点とのこと。
お持ちいただいたのは、東芝dynabookシリーズのT350/36AW。
いきなり丸裸で申し訳ない。。。
お預かりしたての写真を撮ってなかったのよねぇ。うっかりです。
起動が遅い・動作が遅い
DVDドライブがおかしいのはわかったんで、他のところがどこまでのものなのか、診断したあとに御見積りを出しますから、それを見てもらって修理するかしないか決めてくださーいってことで診断スタート。
動作が遅いのは、きっとこの画面右下あたりとか
迷惑ソフトだったりとかのせいで
起動が遅いのと合わせて、最終的にはハードディスクさんのせいだったりもしました。
購入後6年経つわけだから、不良セクタがちらほら増えてきてる状態。費用を抑えるなら目をつぶるしかないけども、この状態はほっとけないでしょってことで御見積りに積み上げ。
電源が突然落ちる&動作音がうるさい
さて、今回お預かりのパソコンの本丸。電源が突然落ちる症状とうるさい動作音ですが、これはセットと考えるのが普通でしょうね。きっとどの修理屋さんもあそこでしょ?って感じで原因箇所を予想するはず。
ちなみに予想の前提となるのは、パソコンの内部温度です。何もしてないのにパソコン内は80度台。手首のとこがあったかすぎー!
で、ようやく1番上の写真に戻る、と。
メイン基板までバラしてひっくり返すと、ようやくCPUファンというものに触れるようになります。
さらに排熱部分をチェックするとこのとおり。この溜まったホコリのせいで、内部に熱がこもって90度を突破し、安全装置が働いて電源が落ちるということなんですねー。
とりあえずホコリを取り除いて、CPUファンの回転軸部分に注油。
再度仮組みして動作確認すると、内部温度は50度台で安定。動画閲覧で負荷を与えると、ファンがサァーと静かに回って、すぐに50度台に安定するように。うんうん、よっしゃ。
内部清掃とCPUファンのグリスアップで御見積りを積み上げ、と思ったら翌日から回転音が微妙に大きくなっていたので、交換なしのグリスアップを断念。やっぱファン交換なのね・・・ってことで部品代ありで積み上げ。
ここでようやくお客様に御見積りのご案内。
そこまでやって「買い替えるよ」ってもし言われたらどーすんの?って思われたみなさん、安心してください。戻せるんですよ。
ハードディスクは元に戻してしまえばお預かりしたときのままで、CPUファン部分も原状回復できますから、何も問題なーし。
見積り後本修理
お客様からの回答は、悩まれた末の修理。新規買い替えで10万以上、修理ならその1/3というところで修理だったんでしょうね。データもそのまんまで使い勝手が変わらないのもデカかったと思います。
CPUファンの取り寄せで日にちをいただきましたが、お預かりから6日で修理完了。年賀状に間に合ったんじゃないかなぁというところで、私のやりきった感はMAXでした(笑)
さて、このdynabookのT350という機種。ネット上では熱暴走機としていろんなブログを騒がせてるみたいです。そこで、自分でファン交換する方のために、ファンの全体像を正確にご案内しときましょう。
ファンの型番はKSB06105HAなんだけど、型番は同じでも形状が違うものが結構あるので、T350に使用したい場合はこの写真の形のものを選ぶようにしてくださいね。
熱暴走はファン部分の清掃でなんとかなるけど、ファンから異音がする場合は交換やむなし。
ご利用ありがとうございました。