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dynabook T350/36ACS デスクトップがいつもと違う 「一時ユーザプロファイルでログオンしています」

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以前もお世話になった者ですけど、パソコンが壊れたわけじゃないんですがいつもと出る画面が違っちゃって。壁紙とかメールとか。とにかく持っていくんで診てもらえませんか?

というお問い合わせ。どうもーお世話になりまーすとか言いながら、頭の中はアレかなコレかなとぐるぐるしつつ、きっとアレだろうなあとアタリをつけておきます。そのアタリとはプロファイル。Windows7のままだってことだし。ほぼ決まりでしょ。

そんなことを思いながらお客様の到着を歓迎。パソコンが言うことを聞かないのに「ようこそー!」と大喜びで出迎えるわけにはいきませんので、しずしずとね、そこは大人しめで。イイ大人なんだし(笑)。お持ちいただいたのは2010年頃のWindows7マシンです。

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状況確認

以前私が何をやったかというと・・・5年前なのでさすがに覚えていない。しょうがないのでカルテを検索。おっありましたね、さすが私。自分を信じていないから記録は付けておくもんです。

カルテによると、ハードディスクの交換、データまるごと移行とある。そうですか、購入4年目でハードディスクがダメになりかけて、そして次は9年目の今回、ユーザープロファイルのプチトラブルでご相談いただいたと。頼ってもらえるとうれしいので、サクっとやっつけちゃいましょう!

お客様もすぐ持って帰りたいオーラ全開でしたので、目の前にお客様をお待たせしてさっそく作業開始。プロファイルですからね、レジストリいじってちょちょいのちょいですよ。電源入れてデスクトップ画面にいくと、予想どおり「一時プロファイルでログオンしています」と右下に出てきます。よし、いいぞ。

いつもどおりレジストリをいじってプロファイルを修復、再起動する前にユーザーフォルダを眺めながら念のための確認作業。なんとなくフォルダ名に引っ掛かる箇所を見つけてしまいますが、まあいっかとそのときはスルー。それよりも目の前のお客様をお待たせしないことが今は最優先です。たまにサービス業らしい心意気を見せないとね。毎回お預かりしてばっかじゃお客様が離れていっちゃう!かもしれないので。ちょいと危機感。

そんなことを思いつつ再起動後のパソコンは、なぜかまたしても「一時プロファイルでログオンしています」状態。おーっと!?WHYなーぜーに。気を取り直してもう一度。しかし結果は変わらず。お客様の前で唸る私。ここまで実は1時間ちょっと。たった2回レジストリいじっただけで1時間!?と思うでしょ?実は一時プロファイルのたびに「デスクトップを準備しています」が超長いのですよ。

唸りながらも私の頭が導き出した結論は、待ち時間が超長い+前回の修理から5年が経過+プロファイル修復に失敗する=ハードディスクじゃね!?ということに。たとえこの推理が違ったとしても、さすがにこれ以上お客様を引っ張るわけにはいかないので、ここでお客様にはゴメンナサイして撤収いただきました。これでじっくり腰据えて現状確認ができる。。。

と、ここまでの写真をちゃんと撮れていればこんなに長文書かなくて済んだろうになあと思うわけです。まあ、お客様の前でパシャパシャできないから仕方ないよね。さあて、ここからが仕切り直しスタート。修理屋としては真っ先にやるはずだったこの作業をしてみると、

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案の定、ハードディスク不良でした。うわー、やっぱ端からいつもどおり預かっておけばよかったんだよ・・・。

ディスク交換とアップグレード

この状態からプロファイル修復までもっていくには、まずは何よりも壊れた入れ物(=ハードディスク)を新しいものにしなくてはいけません。そんな手のかかることをこの機械なら全自動でやってくれるのです。

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エラー箇所があったものの、なんとかWindows7がたちあがる状態でハードディスクの入れ換えは完了。入れ物が直ったんですからプロファイルの修復はおのずとうまくいきました。うん、こうでなくっちゃ。

これで作業完了となるところですが、当店で2回目のHDD交換というのも芸がないので、そこからさらにSSD化することにします。ハードディスクに交換しようがSSDにしようが、費用は変わりませんからね、勝手に速く快適にします。もうやりたい放題です。

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さらに。お客様との別れ際、もしちょっと大掛かりなことになりそうならどうせなんでWindows10までにして少しでも長く使えるようにしましょっかということで話がまとまりかけていたので、もうそのままWindows10アップグレードまで突き進んじゃうことに。

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結局、プロファイルが壊れていますデスクトップがいつもと違いますというご依頼が、SSD化Windows10アップグレードという修理結果となってしまいました。なんじゃそりゃ(笑)

もちろん、当初のお客様の要望どおり、いつものデスクトップ画面いつものメール画面というように、お客様の利用環境はそのままです。こうみえてもデキる修理屋ですから、そのへんのことは分かってますって。

ご利用ありがとうございました。