「今すぐフォーマットしますか?」と表示されてしまう
というご依頼でお預かりしたBUFALLOの外付けハードディスクHD-CE1.0TU2。
中にはぎっしりご家族の思い出が詰まっているそうです。
フォーマットしてください、ならなんとかなるだろうなぁとちょっぴり余裕でお受けしたのですが、いざ作業用PCにつないでみるとこれがまたなんとも・・・
劇ヤバ状態でして。。。
お預かりしてからは「今すぐフォーマットしますか?」は一切出ず。
状況が悪化しているのが目に見えてわかります。
かすかに表示されるフォルダを選択、別の外付けにコピーしてみますが
まったくデータを取り出せず。
おそらく不良セクタ増殖中だろうということで、ソッコーHD-CE1.0TU2を作業用PCから取り外します。
う~んんんん。。。
これは私が一切手を出さないほうが、より多くのデータを救出することができるのではないかということで、お客様にご連絡します。
当店では難しいです、と。
するとお客様が「しょうがないですね、諦めます」
とおっしゃられたので、諦めるくらいなら手を尽くそうと覚悟を決めます。
おい!今まで本気じゃなかったのかよ!!
とツッコミを受けそうですが、大切なデータですからね。より可能性が高いほうに委ねるというのは当然の選択だと思います。でも、まあそのへんは用意できる金額とのバランスやタイミングの兼ね合いもありますが。
この状態でクリーンルームなんてあるわけない当店が出来る対応は2つ。1つはLinuxによるファイル救出コマンド。もう1つはデュプリケーターによるデータ救出。
なんとなくOSに繋ぐのはデータ破損を考えて怖いなぁということで、デュプリケーターを使うことに。
やっぱり不良セクタがあるディスクですからね。相当時間が掛かりました。とったクローンを作業用PCに接続。中身を確認すると
結構ある!?!?!?
元のフォルダ構成がわからないのでなんとも判断できませんが、結構なデータがあるように見受けられます。ご家族の写真やお子様のムービー。やっぱりムービーがかなりの容量を占めてますよね。
あとはこれを新しい外付けハードディスクに入れていきます。当店が用意したのはこちら。
どんどんコピーしていきますが、途中コピーできないファイルが多数出てきたので、チェックディスクを掛けてやります。フルチェックをかけると猛烈な勢いで修復していますとメッセージ。
修復が終わって再度コピー実行。今度は問題なくコピーできます。すべてを新しい外付けに移行完了。
後日お客様にご確認いただくと、ほぼすべてあるでしょうということで大変お喜びいただきました。お力になれて私も嬉しかったです。
喜んでもらえるとこちらもパワーもらえますね。
ご利用ありがとうございました。