ハードディスクレコーダーのデータ復旧は出来るか?
というご依頼でご来店いただきました。
なにせ初めてのことなので、下調べをしてからお受けするかどうかをお返事したかったのですが、お客様がお急ぎのようなので「それじゃあとにかく診させてもらいましょう」ということに。
お預かりしたのは、パナソニックのスマートディーガ DMR-BWT530。
えー、先に申し上げますが、タイトルにもありますように
当店ではハードディスクレコーダーのデータ復旧・データ復元は出来ません
取り扱ってない、というレベルではなく復旧する技術がないということです。今後とも技術レベル向上に努めますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、お預かりしたレコーダー、まずはハードディスクを取り出さなければなりません。取り出したところで、作業用PCにつなげても中身を確認することは出来ないのですけれど、ハードディスク取り外しまでは写真に残しておりますので、これからDIGAの分解をされる方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけたらと思います。
まずは背面のネジから。
そして本体左右のネジ。
ケースを背面方向に引きます。
前面パネルの取り外しに掛かります。ツメで固定されていますので、折らないように注意してください。
本体からHDDマウンタを取り外します。ネジを外したあとは上に引っ張りあげましょう。これで本体とHDDの接続部は外れます。
HDDマウンタ。
最後にコネクタ部。ここが一番怖かった気がします。慎重に取り外してください。
このあとディスククローンをとっている間にネットでレコーダーのデータ復旧について調べたのですが、出てくる情報は復旧不可の文字ばかり。たしかに、よく考えてみると、これでコンピュータにデータが落とせてしまったら映画などの著作権コンテンツはどうなってしまうんだ?って感じですもんね。
クローン完了後、一応ディスクの内容を見てみますが、Windowsでは認識不可のファイルシステムみたいで初期化されていないパーティションと表示されました。
ここで、もうこれ以上時間を掛けるべきではないと判断。お客様にご連絡し、お力になれない旨をお伝えし作業終了となりました。
最近ではビデオカメラで撮影した動画をハードディスクレコーダーで管理されている方が多いみたいで。
ただその場合、レコーダーが故障してしまった場合のデータ復旧はおそらく巨額なものとなってしまいますので、出来ればパソコンでのデータ保存をオススメいたします。
パソコンに保存して、その複製を外付けハードディスクに保存。同じデータが2箇所にある、というのが一番大事なことだと思います。