会社で使っているパソコンの画面が突然映らなくなった、というご相談。この何もしてないのに映らなくなる現象はですね、修理屋としては悩みのタネだったりします。画面替えりゃ済むんでしょ?と安易にはいかないんです。画面が割れてくれてたらイージー案件なんすけど。自然に映らなくなるのは、ちょっとねぇ的なイヤンな感じ。いや、結局は換えるんですよ。換えるんですけど、換えてみてどうだ!ってとこなんで。やっぱ映んなかったは最悪なんですよねぇ。。
ひとしきり愚痴ったところで。お預かりしたのはASUSのゲーミングノート。ゲーミングとは言うものの、ゲームはしないパターンです。なのに仕事用でゲーミング。とんちかな?
ACアダプタもド迫力出力の150W。デスクトップ並と言えなくもない。
まあナンダカンダ言っても分解するっちゃするんです。とりあえず怪しいなぁってところを交換してみて、今回なら画面ですね、画面換えても映らなかったら画面じゃないのねって感じで判断していくわけです。
はい、つべこべ言わず行きましょう。裏面カバーをパカっとオープン。
1番にやることはバッテリーの取り外し。
あとはいつもの流れでヒンジ、上下分離、画面枠、パネルの両面テープといった順番。
画面枠(ベゼル)は典型的なツメで留まってるパターン。画面下部だけ両面テープで補強してあります。これまた典型。サンキュー!
ベゼルを取っ払えばあとは液晶パネル本体のみ。でもってここがパネル交換のメインだったりします。この両面テープをキレイに剥がせるかどうか。
うまくいけばこのとおり。
途中で切れてしまったら泣きながらヒートガンで温めましょう。このとき割れてるパネルならガンガンいけるんですけどね、今回みたいな液晶とマザーどっちやねんってときだと細心の注意を払ってやんなきゃいけないのが面倒なんです。熱風当てすぎるとパネルが曲がっちゃうからね。考えただけでも地獄。地獄先生よ。
比較的新しいパネルなのにピン数は40。リフレッシュレートが144Hzだからかな。
元パネルはLM156LF2F01。新パネルはNV156FHM-N4K V3.2。144Hzはまだまだ高いんすよねえ。だから頼む!映ってくれい!!
からのオッケー牧場。
動作確認用のパネル使ったらええやんとツッコまれそうっすけどね、適当なパネルではそもそも映んないんです。144Hz対応じゃないと。メイン基板(マザーボード)じゃなくて本当に助かりました。