IODATA HDCR-U500 AirStationで使用していた簡易NASのデータ復旧

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共有フォルダの中身が空になってしまった。急いで診てもらいたい。

年末のほんと末に頂いたお問い合わせです。
業務でお使いのNASのようなので、とりあえずお伺いしてみることに。

現場には5台ほどのPCがあり、各デスクトップに共有フォルダのアイコンが置かれている状況。共有フォルダを開いてもらうと、中はスッカラカン。ネットワーク的におかしいわけじゃなく、共有にアクセスした上で、中身が見えていない状態。

で、この共有フォルダが入った機器はというと・・・

BUFFALOさんのAirStationにUSB接続されたHDCR-U500。状態を確認すると不良セクタあり。
というわけで、お預かりしてデータ復旧作業開始。

まずは3枚におろして

20150105_HDCR-U500_01

救出用マシンでデータ抽出。
抽出後中身を確認しようとするも

ハードディスク自体にアクセスできず。

なんでやねん?と調べていくと、どうやらXFSフォーマットが関係しているみたい。AirStationで簡易NASを設定すると、FAT32かXFSのどちらかになるそうです。これを設定した方はXFSにしちゃった、というわけですねぇ。

なんでもそうなんですが、まさかに備えて汎用性のあるものがオススメです。

XFSしちゃったせいでデータ復旧できないよー

じゃシャレになりませんから。

さて、XFSの場合はLinuxで読めるそうなので、今回はUbuntuマシンに接続。XFSを扱うためのプラグインを入れて、魔法のコマンドを

20150105_HDCR-U500_02

sudo xfs_repair -L /dev/sd*

2回打ち込む。
2回の理由は、構造体?みたいなものが残ってると言われたから。深い意味はありません。2回やったら中身見れたよー程度のことです。

上記コマンドを打つとダーっとログが流れていくので、それをひとしきり眺めていると

20150105_HDCR-U500_03

データ大復活。
ファイル名が見るからに重要そうです(笑)

これを別にお預かりしている外付けハードディスクに移して作業完了!
ご利用ありがとうございました。