USBメモリが折れてしまった。早急になんとかしてほしい。
閉店間際のお電話。
いつもはこの時間帯の電話といったら、決まってどこぞの会社さんの営業電話なんですが、今回は声からも緊迫感が伝わってくるお客様からのご依頼でした。
そんなお客様をなんとかしてあげたいと思い、つい希望的なことを言ってしまってはいけません。
いつもどおり
「診断してみないことにはいけるかどうかわかりません。もしよろしければお持ちください」
とご案内。
30分後超特急でご来店いただきました。
ただ、もう閉店時間ということでお渡しは明日以降にしてもらいお引取り願います。
さぁーて。
今日は頭使ってボーっとするし、早く帰ってくつろごーっと!
と思ったのですが
お客様の顔色・・・相当ヤバかったよなぁ。修理期間も相当気にしてたし・・・。
やっぱりさっきのお客様のことが頭から離れない。
こういう頭が熱いボーっとした状態で作業はあまりしたくないんですが・・・気になるものは早く解消したいのも本音。
やっちゃいますか。やっちゃいましょー!早ければ早いほど良いってお客様言ってたし!
つーわけで長々と私の心情をツラツラと書いてきましたが、一気にクライマックスまでいきます。紀貫之もびっくりだね!
折れたUSB端子部分を半田さんで
がっちりキープ。
チップ類が無事でなによりかどうかは、PCに接続してみて
ようやくわかるってことで。
今回はチップ類異常なし。データ読み出しバッチリ。
時計は21時を回っていましたが、状況が状況なだけにご連絡しても大丈夫と判断。お客様にお電話すると、ソッコー引取りにいらっしゃいました。
データ確認後、安堵の表情のお客様。
2時間前の地獄から天国に。この時点で22時前。
これにてようやく閉店。
データ系の仕事をしていると、お金で解決できるって、ある意味救いがあるんだなと。金額はきっと安いものではないんですが。それだけ、世の中にはお金に換えられないものがまだまだある、ということで。
データ復旧で決して安くない金額をお客様にご請求する中、お客様との会話の中でつくづくそう思ったある日の出来事でした。