Acer Swift 3 SF314-54-A34Q/SF 画面がうっすらとしか表示されない

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ハイハイ、どうせいつもの液晶交換でしょ?と思わせておいての変化球。で行きたいと思っているんですが・・・新装開店と言っておきながらのひっさしぶりの更新で、すっかりどういうテイストでやってたのか忘れてしまったパソコン坊主です。とりあえず行くしかない。やるっきゃない。

聞き取り

ある日を境にだんだんと画面が薄くなり、しまいにはほとんど何も映らなくなったとのこと。ここ数か月はずっとテレビにつないでお使いだったそうです。ご家族に知恵者がおられたみたいで。しかし、それもそろそろ煩わしいということで、重い腰をあげられてパソコンをお持ちになられたという次第。ノートパソコンですもんね、そりゃ外部モニターは面倒ですよ。

症状

スイッチを入れて画面に自転車用のライトを当てると、ふんふん、たしかに薄っすら表示されているのが分かる。バックライトがおかしい。と修理屋ならなるでしょう。2018年製ですからね、もう蛍光灯が入ってるわけでもないし。交換待ったなし!とこの時点で思わない理由はないわけです。

診断

と先走るのは修理屋として失格。まずはバラしてみましょうよと。診ればわかんだからと。一旦クールダウンです。一応、このブログはプロの修理屋養成講座ですから。

今回はうっすらと表示される画面の写真はありません。撮り忘れではなくライトをかざしながらの撮影ができなくて。でも今思えば、スマホのフラッシュを点灯させたまま撮影すればいけてましたね。うーん、なぜそれが思い浮かばなかったんだ。。。

うっすらってなんやねん!わからへんねん!!という方は、何も映っていない風にみえる画面に向けてライトを当ててみてください。うっすらの意味がわかると思います。

代わりにACアダプタの記録を。19V=2.37A。低出力なんでちっちゃいです。

このパソコン、分解にはちょとい見慣れないドライバを使用します。

ヘックスローブドライバのT6。トルクスとも呼ばれてます。違いはネット検索でお願いします。商標の問題だけみたいな?知らんけど。

こいつで裏カバーの見えるネジを外してやれば、あとはコジコジしていくだけ。特にポイントなし。

液晶画面まわりをいじる場合はバッテリーを外してやることが必須であります、この業界。ヒューズの呪縛と言いますか。まあ決まり事だと思ってやるっきゃないです。トラブルの可能性があるかぎりは。

ついでに中身をじっくり観察。

よく見かけるようになりましたよね、こういうメモリカバー。意味あんのかしらと思うくらい。で、パカッとあければ

刺さってないこともあったり。スロット1枚分が限界ってことなんでしょうね、スペース的に。そんな設計者の四苦八苦に想いを馳せつつ。SSDだから4GBでもそこそこ動いちゃう、なんちゃって高性能ノートだから直せるなら修理してしまおうと思われたのでしょう。

妄想はいいとして。目的地に一直線でいきましょう。小倉シェフのように最短距離で。

画面の枠が極薄だから両面テープでがっちり止まっているのかと思いきや、意外とパカパカと開いちゃう優しい設計。

画面と本体がほぼフラットになってくれるから、上半身と下半身を分離させることもなく、すんなりベゼルの取り外しまでいけてしまいます。

でもここからは唯一の試練。パネルはがっちりと両面テープで止まってます。しかもただの両面テープじゃない。温めないとパネルを破壊してしまうくらい強力なテープです。修理屋を目指す方は素直にあっためましょう。

ドライヤーでもいいよ、とはもう言いません。できればそれなりの器具で。ドライヤーだと風が絞れないのがね。その点、ヒートガンだとポイントにしっかり当てられるし、なにより気分も違います。これ意外と大事。

あっためるを通り越して熱してしまわないよう注意しつつ。やんわりあったまってきたなあというくらいまで温風を当ててやります。当てるのはパネル面ではなく、画面の裏側。いわゆる天板と呼ばれるほうにしてください。この機種の天板はアルミ?かなにかと思うので、熱し過ぎたとしてもそうそうひん曲がったりはしないはずです。

うまくいけばこんな感じ。スルスルーと両面テープが抜けてくれます。

肝心のパネル型番はN140HCA-EAC。他の修理ブログも型番を書いてくれたらいいんですがね。「完了しました!」で大体おしまい。なんのためにバラしたんや?って言いたくなりますけども。世界の幸せのために少しは貢献せーよ、と。まあいいや。グチったところで世界は変わらない。だからここで発信するだけです。

解決

14インチ、フルHD、パネル代結構するんちゃうかなーなんて思いながら液晶パネルを眺める。

うん?なんかケーブルが刺さってるとこおかしくない?

そう、ケーブルの接続がおかしかったんですよ。液晶の。それをしっかり差し直し、お試しのスイッチオン。

マジっすか。とは正にこのこと。

いやぁー液晶ケーブルのハズレかけでバックライト切れのような症状を起こすことがあるって話には聞いていましたが・・・。でもそんなレアケース、なかなかお目に掛かれることもなかったわけで。それが今回やっと。

というわけで、稀に液晶ケーブルの接触不良が液晶画面のバックライト切れのような症状を引き起こす例を出してみました。

みなさんも自分でレッツ分解レッツ診断。がんばってください。