部品が足りないけど、動くようにしてもらいたい
というご依頼をいただきました。
紆余曲折ありましたけれど、結果的には上記の依頼内容に落ち着いたと思います。お客様には事務所に足を運んでいただき、お手数をお掛けしました。ありがとうございました。
さて、お預かりしたのはNEC VALUESTARのPC-VC3005D。2003年頃の製品です。動くようになったところで、日常使うには辛いかもしれませんが、CPUさえ周波数の高いものに変えたらなんとかなるかもしれません。Pentium4が乗っていたであろう古いPCを引っ張り出して、レッツチャレンジです。
その前に。
大事なデータのバックアップから。作業用PCに繋げてイメージバックアップしておきます。よいしょっとUSB接続した瞬間・・・・・
ブルースクリーン!まさかの道連れフリーズ。。まぁ作業用だから、仕方ないか・・・。いつになってもイヤなエラーですよ。ntfs.sysと言ってますから、これは以前にあった0x00000024ブルースクリーンと同じ症状ですね。そのとき作った環境がまだ残っているので、今回は大いに手間が省けます。別環境のPCに繋ぎかえ、FAT32版Windowsを起動。恨みを込めてチェックディスクをぶっこんでやります(笑)
無事にWindowsを修復。イメージバックアップを取り、PC本体の作業に移ります。CPU、メモリ、IDEケーブルを流用し、ひと通り組み上げます。完成したところで、電源ON。
ジワーとWindowsのロゴが立ち上がるはずが・・・立ち上がりません。動かなくなって6年ほど経っているそうですからね、こんなもんです(笑)
なにかゴチャゴチャ言ってきましたが、初めてみる画面なのでちんぷんかんぷん。ちなみに画面はこちら。
どうやら無視して先に進むこともできるみたいなので、とりあえず先に進んでみることに。しばらくすると、Windowsのロゴが現れました。無事起動。そしてそれなりにキビキビ動いてくれます。Pentium4を1.8から2.4に、メモリを1Gマックスにしたからでしょうか。これでYouTubeで動画がスムーズに観れたら問題ないんじゃないの?ってレベルです。早速YouTubeへ。
・・・まさかのネット未接続。そういえば、右下タスクバーのネットワークアイコンに黄色のビックリマークが出ています。このマークも私個人的に苦手です。。う~ん、正直さっぱりわかりません。ドライバもしっかりあたっているし、ネットワーク環境に問題はないはず。悩むこと5分。「あっ!」
『リソース競合 – PCI ネットワークコントローラ スロット#01』てなんか言ってたなぁ。あれを解消してやればいいわけか。でもどうやって?と思う前に閃きました。閃いちゃったんですよね、まぐれで。biosをゴニョゴニョやってるときに出るメッセージで、6年以上電源を入れていない。答えは、マザーボードのボタン電池。(まだ半信半疑)
早速マザーボードの電池交換。ほんとは期待しちゃってるのに、そんなに期待してない風を装ったクールな気持ちで電源ON! 見事エラーメッセージは出てこずWindowsが起動。そして問題のインターネットも華麗に接続。YouTubeで動画を確認しますが、十分普段使いに耐えられる性能でした。
後日、実際の組み込み用中古パーツを手に入れ、動作確認後、作業完了。
お客様には当初のお見積もりより割高になってしまい申し訳ありませんでしたが、2014年のXPサポート期限までは十分にお使いいただけるPCに復活させることができたので、ご納得いただけたのではないかと思っています。
ご利用ありがとうございました。