外付けのハードディスクの中身が見れなくなった。フォーマットしてくれと表示される。
あー、いつものですね。内心、楽勝ッスよ!なんて思いながらも、診させてくださいとお返事させてもらいます。データ救出に必ずはありませんから。
お電話のあとすぐにお持ちいただいたのが
BUFFALOのDriveStation HD-WL4TU3/R1J。いわゆるNASってやつです。。。
・・・・・
まぁNASでも楽勝か。RAID1だってことだし~
なんて呑気なことを思いながら作業開始。
まずは中に入っているハードディスクを丁寧に取り出し
1台目のハードディスクを検査します。
結果は物理障害。認識すらしてくれません。
マジですか・・・
嫌な空気が漂いますが、気を取り直して2台目。
データ救出用マシンにつなぐと
反応あり。
きたぁああ!サンテ、FX!!
もちろん壊れかけのレディオですけども。ここはじっくりと長期戦。
気長にデータを抽出し、なんやかんやで400GB超が復旧できました。
まさか2台ともダメになってるとはなぁ・・・でもさすが私!持ってるぜぃ!
なんて思っていたところにお客様から
「またそのNAS使いたいから、ハードディスク2台購入してまた使えるようにしてもらえる?」
とお願いされてしまいましたので、調子にのってふたつ返事でOK。もちろんサービスとして。
数日後、届いた2台のハードディスク。この記事はここからがメインだったりします。そう、ここからが本当の地獄でした。
普通の感覚だと、2台とも壊れているから、新しく購入した2台をNASに突っ込んでスイッチオンで華麗に復活。というシナリオだったのですが、まずはここで躓きます。RAID1が組めないのです。
具体的にいうと、ステータスランプが点滅から始まり、しばらくしてピー音、赤点灯になりPC側のRAID管理ユーティリティでRAID設定開始。設定途中でUSB接続の取り外し音がなり、RAID構成失敗という流れ。
とりあえず同じことをもう1度試します。NASって1回1回の操作が長く、その上ハードディスクは1台2TBで計4TB。何かやれば半日なんてザラです。簡単に1日消化しちゃいます。
今度はハードディスクを左右で入れ換え。状況変わらずで2日目消化。
3日目はいい手が思い浮かばなかったので、バッファローさんに問い合わせてみることに。なんとか音声ダイヤルでやりすごそうとしていますが、こっちは人間とお話したいためソッコー担当者をお願いします。
つながった担当者がおっしゃるには
・2台同時の故障は想定していない
・故障していても認識するなら、故障ハードディスクを残したまま1台ずつ交換してもらいたい
とのこと。
なかなか良い情報いただきました。
善は急げ。さっそく言われたとおりやってみます。
が・・・
状況はあまり好転せず。
変わったところといえば、ステータスランプが故障ハードディスクのほうは緑、新ハードディスクのほうが赤になったくらいでしょうか。
でも半歩前進。3日目消化。
4日目。いい加減このNAS地獄からもおさらばしたい欲求が高まってきます。必死に考えをめぐらせた結果、もしやNAS自体がハードディスクの情報を記憶しているのでは?という仮説にたどり着く。一応2TBのハードディスクが別にあるっちゃあるんだけど・・・中途半端な仮説で貴重な手駒を無駄にしたくない。
そこでもう1度バッファローさん。ソッコー担当者につないでもらい私の疑問をぶつけてみると
機器自体がハードディスク情報を記憶しています
と回答をもらい、当店が初っ端に2台交換してしまったことで、不正なディスク情報がNASに残ってしまっているのでは?という結論に。
よしよし、思ったとおりだ。
再度故障ハードディスク1台のみをNASに挿入、もう片方に1度もNASにつなげていないハードディスクをセット、スイッチオンで自動RAID構成が始まり、待つこと半日、ステータスランプ消灯でRAID完了。
あとは故障中のほうもハードディスクを交換し(もちろん1度もNASにつなげていないハードディスク)、半日掛かりでRAID完了。
仕上げにPCにUSB接続し、RAID管理ユーティリティでRAIDの再構築。
設定がうまくいけば
この画面になるはず。
すると、先ほどまで消灯していたステータスランプも
光り輝くオールグリーンに!
いやっほーい!!!!
1週間の鬱憤が晴れたんです。頭ん中が歓喜の歌でいっぱい(笑)
掛かった手間と時間は相当なもので精神的にも結構追いつめられてしまいましたが、ネットの情報だけでは知り得ない良い勉強をさせてもらえた、と時間が経った今ではそう思えます。
でもね
こんなことは2度とご免だ(笑)
ご利用ありがとうございました。