今回のご依頼はメールからそのまま抜粋。
MacBookのファンに異常があり、加熱し過ぎて電源が落ちる状況が半年以上続いています。
先日ようやくApple Storeで診断してもらったのですが、やはりファンがおかしいとのことでした。
(診断ソフトでの評価であって分解してみたわけではありません)
ただ自分としては、古いマシンでもあり、内部にゴミが溜まっているのではないか、と思っています。
そこで下記のURLにあるような清掃作業をしたいのですが、手先があまりに不器用で困っております。
http://www.icoro.com/201207126709.html
この清掃作業をお願いできませんでしょうか?
というわけでお預かりしました
当店初!MacBook。
すんごいですねぇ~。なんつーか、気品みたいなものを感じますね。
ただ。
ポイントは分解清掃で直るのかどうかってところでしょう。
大体この手のパターンはファン自体に問題があったりします。なんせ熱で電源が落ちるくらいですから。
内部清掃で下がる温度なんて5度~10度が関の山。
落ちる温度は80度~90度オーバー。
引き算しても合わないよねってことなんです。
はてさて、どうなることやら・・・
じゃーいってみましょー!
MacBook A1181 レッツ分解。つってもひたすらネジ外し(笑)
こっからは上のリンク先icoroさんと同じアングルの写真ばかりなので、ザーっと流し見推奨で。写真がキレイな分icoroさんのが分かりやすいでしょうきっと。
定番の裏面から
バッテリー取り外し
バッテリースペース内のネジを親の仇のように外していきます。
精密機器用の丈の短いドライバが必要か?
と思われるでしょうが、そこまで短くない、ある程度小回り利きそうなドライバだったら
斜めに当ててまわしてもネジは外れてくれます。
ただし、ネジ山をつぶさないように、押し当てながらまわすこと。
この目立つ3つのネジは最後がおすすめ。
理由は特になし。
あらかた外すと正面に戻り
キーボード右側に気をつけながらパカっと持ち上げる。
ここでポイント。
持ち上げすぎちゃダメ
なぜならキーボードと本体側がそんなに強くないケーブルで繋がっているから。
このケーブルを隙間から手を入れて抜いてやると
煮るなり焼くなり状態となるわけですねえー。
肝心の汚れ具合ですが
そこまでホコリ溜まって・・・ない
つーことはやっぱ
ファン自体の問題か。
CPUファンの型番はGB0506PGV1-A。
取り外すと
ファンの排気部分にはそこそこのホコリ。
でもここを掃除したくらいではまだまだでしょうね。
肝心のファン自体はというと
羽の回りが重い。。。
分解注油ができない構造なので交換決定。
経過をお客様にご報告。
交換にGOサインをいただき、すぐさま部品を手配して届いたのがこちら。
ちなみにファン型番GB0506PGV1-Aで交換部品探すと、別メーカー仕様のファンが引っ掛かるばかりなので注意が必要です。ファンの形状が同じものを選ばないと失敗します。
あとはほどほどにグリスを塗って
交換用ファンを取り付け
作業完了。
逆順に組み立て動作確認にうつります。
Macの負荷ツールその他動かし方が勉強不足のため、負荷はYouTubeさんに頼ることに。チョイスした動画は今旬の
チャゲアス。
おすすめ動画でトップに表示されていたからついクリック。
良い曲ばっかですよね。それだけに今後に期待。
Macでなにも作業をしていないときは
50度前後。ノートPCですからこんなもんでしょう。
これにチャゲアス高画質映像をぶつけると
ぐんぐん内部温度上昇。
でも70度付近で一気にファンも全開に(笑)
そこからはどんなに負荷をかけても温度は上昇せず。テスト後はファンの回転音も収まり、普段の50度付近。
うん、ばっちり。
これをもって動作確認終了!
ご利用ありがとうございました。