1週間前ぐらいから動きが怪しかったのが、とうとう起動しなくなった。どうしても使いたいソフトがあるから修理してほしい。
という症状でお持ちいただいたのがDell Precision 390。
フルタワー型なのか、デカくて重いです。。
ソフトをどうしても使用したいということなので、ハードディスク内のデータ保全はゼッタイ。この段階でハードディスクが壊れかけなのは目に見えていますから、あとは故障の程度でWindowsがちゃんと動くのかどうかが決まります。
さて、まずは故障しているであろうハードディスク(以下HDD)から新HDDにデータまるごとクローン。
結果、不良セクタ5箇所。
被害がないことを祈るのみ・・・ですが、Windowsが起動しないくらいの不良セクタですからね、実際はどうしても何かしらの影響はあるはずです。
クローン後、新HDDを取り付けスイッチオン。
ピッ!
WindowsXP 64bitの起動画面。
結構レアです。
ようこそ画面からデスクトップ表示。スタートアッププログラムでエラー表示が出るものの、大したソフトではないので一安心。
パっと見る限り、お客様の大量のデータは全部OK。クローンしているんだから当たり前田のクラッカー。
ここからSFCコマンドにてシステム修復実行。しばらく後滞りなく終了。再起動すると、スタートアッププログラムのエラー表示が減っています。期待してなかったのに効果あったみたい(笑)
メイン作業を終え、パソコン内部をグルっと見回します。クリーニングしとかないとすぐまた別のとこがおかしくなっちゃいそうだけどなぁ、と思っていると
コンデンサ破裂してますやん。。。
ということですぐさまお客様にご連絡。マザーボードも修理しておかないと必ず起動しなくなります、と。本当はこういうのキライなんですが(胡散臭い修理屋みたいで)、コンデンサ破裂は本当だし、起動しなくなるのも本当なので絶対にお客様のためを思ってというのは間違いないのです。
それを踏まえ、なるべく不審がられないようにお客様にご説明。するとすんなりご承諾くださいました。ありがたいことです。ハードディスク交換の次はマザーボード修理。
おんどりゃー!って感じでマザー修理は割愛。
この時点で当店のMAX料金に届いていますので、これより先のパソコンクリーニングはサービスです。やらなくてもいいっちゃいいのですが、このホコリまみれは放っておけません。
これであと3年は使えますね、きっと。
後日、動作確認としてお客様にお目当てのソフトがちゃんと起動するのかを操作してもらいますが・・・
結果はまさかのアウト。。。
ネット、オフィス、その他の主だったソフトは問題ないのにお目当てのソフトが起動しないなんて、私に何の恨みがあるというのでしょうか。ここまで修理したいのにほんとひどい!ひどい仕打ちです!
・・・冷静になりましょう。
正直、頭が真っ白になりお客様になんと申し上げればいいか言葉が思い浮かばなかったのですが、お客様から「ソフト自体のディスクはあるので入れなおす」というフォローを頂き、事なきを得ました。というか、窮地の私を救っていただきました。本当に感謝しております。
ご利用ありがとうございました。