パソコンが起動しなくなった。経理データがどうしてもすぐ欲しい。なんとかしてもらえないだろうか。
というご相談です。経理データだけなら直さずともデータ救出作業で十分ですよね。ワードエクセル、弥生、勘定奉行さえあればってことで、そのへんをメモってお預かりすることになりました。
機種はA574/H。富士通が法人さんに大量に卸してるせいでこの外観はもうお馴染みですね。この機種を知らない修理屋は基本いません。いたらそいつはルパンです。
状況確認
さあて、まずはポチっとな。するってーと・・・
電源はこっそり入っている感じ。画面には何も映らず。電源ランプはちゃんと点灯してる。でもその左隣にあるスクロールロックのランプは点滅状態。どうしようもないので、電源ボタン長押しで一旦終了。まあこのへんは何度やっても変わらないそうなので、2回目はもういいでしょう。
症状的にはパソコン診療所さんとまったく同じですね。気になる方はどうぞ。
スクロールロックが点滅:パソコン診療所のブログ
分解作業
深入りしたらヤバそうなのでデータ救出まっしぐら。ハードディスクを目指してレッツ分解です。
この機種はあれですね、法人さんに卸してるだけあって、簡単にはハードディスクを触らせない仕様になってます。
単純なデータ取り出しだけでウン万円取るつもりなんでしょうか。がめついっすね。だから日本の大企業ってやつは看板だけ大きくて、中身は痩せ細っていくんですよ。って嫌味のひとつでも言ってやろうかと思いましたが、富士通は中国勢に吸収されちゃったんでした。まあ、自業自得か。
液晶画面側まで外してようやくハードディスクが眠る中心部へ。ほぼフル分解ですな。富士通のこの底意地の悪さはなんなんでしょう(笑)
まあもう慣れたからいいけど!
あとは必要なデータをUSBメモリに入れておしまい。経理データだから8GBで余裕でした。ご利用ありがとうございました。
しかし後日・・・
旧バージョンの勘定奉行がどうしても手に入らないそうで、やっぱりパソコンを直してもらえないだろうかということに。最近の勘定奉行を入れたらダメなの?ってことで私も調べてみましたが、そこはどうもトラップが仕組まれてるようで、一回勘定奉行の保守サポートを外れてしまうといろんな不都合があるとのこと。バージョン違いでデータ引き継げないとか、どういう作りしてんのよこれ。。。
マザーボード交換
そういうことなら直さなくてはいけません。うん、しゃーない。
直すのはお金掛かりますから、データだけでいいならデータだけで行きましょう。と事前にご案内していたので、ある程度高額だと匂わせてはいましたが、改めて御見積りをご提示。当店としてはかなり高めの部類です。
しかし、あっさりOK。レッツゴー三匹。さすが法人さんは修理代のアンダーが高いです。だからといって水増しボッタクリ料金を提示してるわけじゃないですからね!
修理代が高い理由は中古品を入手してニコイチにするため。マザーボードって基本新品なんて手に入らないんですよ。だから補修対応ができないマザーボード不良は気が乗らない。
もっというと、マザーボード不良のうちまったく通電しない症状のほうが、修理屋的にはまだ復活見込みが高かったりします。中途半端に電源が入っちゃうほうがまるごと交換になりやすい。あくまで当店調べ。まあこのへんはもう運の世界ですよ。
中古動作品の同一機種からマザーボードを取り出し、まるっと交換してやれば
これまでどおりのWindows7がたちあがって一件落着。あとは煮るなり焼くなりご自由に!
ご利用ありがとうございました。