パソコンの動作が不安定で起動しなかったり、勝手に電源が落ちたり、何もしていないのにいつの間にか電源が入っていたりと、とにかくおかしい。修理するかどうかはまだ決めていないけど、診断だけでもしてもらえないだろうか。
というお問い合わせ。
もちろんですとも!当店、無料診断のお店ですから!!
えっへん。
お持ちいただいたのは・・・えぇー!・・・あぁ~・・・う~んっと、はい、dynabookのTXシリーズ、TX/77MWHです。
できれば関わり合いたくないTXシリーズだったとは・・・
こりゃ買い替えのご案内で終わりそうかなぁ。。。
意外にもまともなTX77
さてさて、とりあえず状態を診ましょっか。直せる直せないは横に置いといて。
お客様のお話では起動してくれないってことですが、スイッチポンでいざ勝負。
ありゃ?フッツーにWindowsロゴこんにちは。
いつもなら、バッテリーだけじゃないとダメだとかACアダプタを差すと切れるとか、そんな超常現象になるのがTXシリーズですが、今回はどうもそうじゃないみたいです。
それなら、お次はハードディスクを取り外した上での稼働テストに移りましょっか。
長時間動かしとくならやっぱりこれだよねってことでメモリチェック
そしたらいきなりCPU温度が100℃まっしぐら!
動作不安定の原因はこれですな、きっと。高温は万病の元なんです。
内部温度が高温になりすぎて強制電源OFF=勝手に電源が落ちた
内部温度が高い状態のまま電源を入れるも起動せず=電源を入れても起動してくれない
うんうん、コナンも納得の推理だ。
でも、お客様が言っていた「いつの間にか電源が入っている」現象が、内部温度が高い状態とまったく結びつかないのよねぇ。。。
ま、これはあとでなんとかするorなんとかなるとポジティブに考えて、お客様に見積りをご連絡。やってくれい!とのことでしたので、すぐ作業に取り掛かります。
TX77系のファン周り分解清掃
分解の流れはメーカーPC系の基本通り。
裏面から入って表に返ってキーボード、その下のカバーを取っ払えばこの状態に。
でもって排熱箇所はこの有様。
まあなんてことでしょう的ビフォーアフターをやってここまでキレイになり
この状態で再度メモリチェックを数時間動かしていきます。
クリーニング作業後は温度もマイナス40℃に。この落差はこれまでで1番じゃないっすかね。そして肝心のメモリも異常なし。
動作テスト異常ナシ
各主要パーツごとの診断が終われば、ハードディスクを取り付けての稼働テストでラストスパートに入ります。
連続稼働テスト、電源投入テストをするも、お客様の症状は再現せず。よしよし。
その間の温度ももちろんモニタリングしていましたが、数値も問題ありません。
あー・・・あとは勝手に電源が入ってる現象だけか。
こちらじゃ事前に確認できてない症状だし、未確認のままの改善作業になるので直ったかどうかの見極めもできませんが
とりあえず勝手に電源が入りそうなことと関係のありそうな設定を片っ端から無効にして作業完了です。
何かあればすぐ対応しますから連絡ください!とあれだけ強くお伝えしたのに連絡がないということは、きっと改善しているんでしょう。とポジティブに考えて。さすがだね、パソコン坊主。自画自賛、大事です。
ご利用ありがとうございました。