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VAIO VGC-JS74FB 電源は入るけど画面が映らない マザーボード交換修理

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スイッチを押すと電源のランプは点くんだけど、画面が真っ暗なままで何も表示されない。直らない場合は最悪中のデータだけでも・・・

というご相談。

この2010年頃の一体型VAIO、大抵はバックライト切れでパソコンとしての寿命を迎えることが多いですが、今回お持ちいただいたVGC-JS74FBは

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バックライトは問題ナシ。

電源ランプ、HDDアクセスランプあたりの点滅の仕方を見ていると、どうもメイン基板っぽいかな?というところ。

VGC-JS74FBの分解診断

さて、修理しなきゃいけない箇所はどこなのか、費用はどのくらいになりそうなのか、それによってはデータ救出に切り替えたほうがいいのかどうかを、分解診断で見極めていきます。

背面カバーのネジをひたすら外せば、ほとんどの主要部品がまるみえに

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じっくり基板部分を調べていきますが、パッとみショートした形跡もなく、テスターで調べるも異常らしい異常が見当たらない。

仕方ないので、ちょうど同型基板が在庫にあったので交換して電源を入れると

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あっさりWindows10の起動画面に。
同型基板でもデバイス構成を読み直すんですねぇ。Windows10おそるべし。。。

もしかしたら認証で怒られるかも・・・!?
と少し心配になりましたが、お客様がこれまで使ってこられた環境のまま無事起動。よかった。

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それにしても動きが超トロイWindows10ですねぇ。

これでよく今まで使えていましたねというレベルなので、見積り連絡のついでに動作についてお客様に伺うと

「そうなんです、遅いんです、だから修理するかどうか迷ってて」

とお客様。
たしかに迷うレベルですよねぇ。そのくらい遅い。でもハードディスクは正常だし、ネットして文書を印刷するくらいなら性能的にも問題ない。ただただ余計なソフトが常に動きすぎているから遅いだけであって、改善できないわけじゃない。

これはいっちょ肌を脱ぎますか。

修理後に動作改善をやってしまえば、それなりに快適に使えるはずですよ、とご説明しお客様のGOサインをいただきました。

修理よりも手間暇かかる動作改善

まずはアンインストールの嵐。何もできないのでとにかくアンインストールです。ウイルスバスター筆頭に、アバスト、bytefenceその他の偽セキュリティソフトを、ウイルスバスターだけを残してその他すべてをアンインストールします。

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残ったウイルスバスターは最新バージョンにアップデート。仕上げにDISMコマンドでWindows10のシステム修復。これでパソコンの動作はそこそこ滑らかに。

残すはネットの表示スピード。見たいページや記事をクリックしても数秒待たされるストレス地獄でしたが、これもi-フィルターをアンインストールしてサクサク表示に改善。i-フィルター、使ってストレス溜めるくらいなら、いっそネットなんてやめてしまいましょう。

あとはお客様からの追加リクエストの解決。

お子様がやりたくてもできなかったというマインクラフトは、グラフィックエラーでどうしてもログイン画面から先に進めなかったものが、Windows7の純正ドライバ入れることでちゃんとできるように。これが1番手こずった。。。

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再びできなくならないように、Windows10のドライバが入らないように一応設定を変えておきますが・・・これは万全とはいえないので、できなくなったときはそのときまで、ということで。仕方ないよね。だってWindows10なんだもん。

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残りのご要望は、DVDが見れないのとテレビが見れないというもの。このへんはWindows10になったことでできなくなったことですね。DVDは改善可能でしたがテレビはいかんともしがたく。

ちゃぶ台返しでWindows7にとも考えましたが、それやると費用マシマシの上にあと2年半後には「Windows7もう使えないの!?買い替えなきゃ!」となってしまいますので、テレビは諦めてもらうことに。

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全部が万事解決!のフィナーレではありませんでしたが、セカンドベストな修理結果にはなったと思います。

ご利用ありがとうございました。