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HDPV-UT1.0GB ポータブルハードディスクが認識しない

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昨年末からポータブルハードディスクをパソコンにつないでも認識してくれない。データ復旧をお願いしたい。

というご依頼をメールでいただきました。
どうぞどうぞ、診断は無料ですからとりあえずお持ちになってみてください。とお返ししたら、後日宅配便が。

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届いたのは、持ち運びに便利なアイオーデータさんのポータブルハードディスクHDPV-UT1.0GBです。県外で、しかも随分遠くから持ってきてもらったもんだ。。(笑)

診断作業

まずはバラして、作業しやすい状態にします。

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ここからは慎重に。通電させヤバイ金属音がしないか、微かなモーター音はしているかなどを耳でチェック。ある程度の予想がついたら、データ復旧できる可能性の高いものから試していき、ドンピシャな復旧方法を模索します。

途中キャンセル?大丈夫!よくあること

今回は認識しない症状のため、当店が出した見積りも高め。金額をお客様へご案内すると、予算に合わないからやめときます、とのこと。

いえ、いいんです。これでいいんです。

当店は望まれない作業は気がのらないですから。手間暇的にこの金額はどうしてももらわないとできない、この金額なら他に頼むよ、そのせめぎ合いだと思います。そこがちゃんと機能するからこそ、キャンセルが言える、キャンセルを受けられる正常な関係だと言えるんですよね。

お客様には、他の業者さんへ依頼する際は“開封確認が必要な重度障害”と先に言ってもらうようにご案内し、お預かりしたハードディスクを返送しました。これを伝えれば、実際に診断してもらわなくても、メールや電話である程度の金額を出してもらえるんです。これ、地味に大事。

というわけで。
ご利用ありがとうございました。

再度のご依頼

本来ならここで終わっている2018年2月のお話。もちろん途中キャンセルなので作業記事にもなっていませんでしたが、返送から数か月後、またもやあのときのハードディスクが宅配便で届けられたのです。

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やっぱりお願いします、と保存用ハードディスク付で。
こういうパターンって気がのっちゃうんですよね。お客様もきっと他で見積り取られたんだろうし、その上でのやっぱパソコン坊主なんだろうしってことで、ここでようやく当店の見積りにお客様が納得された瞬間なんだと思います。

その勢いのまま、復旧作業を1週間ほどで終わらせればこのとおり

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業務用のデータが7割8割方、大復活。
データにして360GB超で、そのうちのほとんどが写真と動画でした。当店の感触では最低でも7割程度という感じでしたが、お客様がほとんど復旧してくれてありがとう!とおっしゃっていたので、ほぼ全部OKだった・・・みたい?

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データ復旧の難しいところは、「全体がこれだけあって、そのうちこれだけ出せましたよ」というのがハッキリと言えないことなんですよ。だからほとんどの場合が「これだけ出せました、欲しいデータはちゃんとありますか?」という言い方しかできない。このへんをお客様に理解してもらうのがなかなか難しいところで、もどかしいところだったりします。

いやー、まあ今回は経過ややり取りが長かったですけども、スッキリ終わってよかったよかった。

ご利用ありがとうございました。