HDD Regeneratorが修復できる不良セクタの限界とは

修理屋メモというカテゴリを作ってみたので、パソコン修理屋としての経験をこのメモカテゴリに残していきたいと思います。

今回は不良セクタ修復について。
もとい、不良セクタ修復の限界について。

修復ツールにはあの有名なHDD Regeneratorを使用します。

ちなみに当店では簡易的な一時修復のみで、このソフトで修復したハードディスクは継続使用しません。やっぱり安心してデータを置けないですからね。それに不良セクタが発生し始めたハードディスクは、その後の発生率も顕著です。ただあくまで個人の想いですから、信用はしないで(笑)

20170522_HDDRegenerator_01

リジェネレーターの信頼性

まずは1番気になる信頼性から。これは論理障害にはフツーに有効でしょう。これを有効ではない!と言っている人がいれば、使いどころを間違っていたのかもしれません。

リジェネレーターに頼るべきハードディスクには、動作音に異常がない、代替処理保留中のセクタ数が絶賛増加中ではない、まだOSが動作する、もしくは直前まで動作していた、などの見極めポイントがあります。回復不能セクタには有効ではないので、そういうハードディスクは素直にRMAを利用しましょう。

リジェネレーターがHDDを壊す

上の1枚目の写真は、当店が非AFT用に使用していた作業用ハードディスクです。

作業中にどうも様子がおかしかったのでCrystalDiskInfoさんで状態を確認すると、代替処理保留中のセクタ数が数百レベル。動作が遅いながらも再起動してみると、爆発的に数値が上がってしまったというハードディスクなのですが、これに使いどころを間違えてリジェネレーターを使用してしまうと

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CrystalDiskInfoで表示された数値以上のセクタ不良が発生してしまうのです。

おそらくハードディスクに対する検査と修復の負荷で、修復はしているんだけど、そのせいでさらなるセクタ不良が発生しているんだと予想されます。

これに終わりはあるのだろうか?と疑問が湧いたので、2週間ほどまわし続けてみましたが、最終的には全体の5%も終わらず。いつまでも作業用マシンを遊ばせておくわけにはいかなかったので、途中で強制終了となりました。

最終結果がこちら。

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修復した数はものすごいですが、それと合わせてDelaysの数もものすごいことになっています。そりゃ進まないわけだ。。。

HDD Regenerator、ハードディスクの軽度な論理障害には力を発揮してくれますが、あくまで使いどころがマッチした場合のときのみ有効、という前提をお忘れなく。

リジェネレーターの限界値

肝心の不良セクタの限界は、上の写真からも分かるように当店調べで20万オーバーでした。

この数値がおよそ1,000台レベルの修復で済むなら、データ救出は比較的簡単です。経験的には数千レベルでもいけないことはなかったですが・・・その場合、諦めないといけないデータがどうしても出てくるんですよね。大事なデータが被害を受けているかどうか、運との勝負になるはずです。

せっかくまわし続けた2週間分の記録、どなたかの参考になれば幸いです。